特集:生まれ変わった街 広島・段原

広島イースト周辺環境の変貌

●市中心部から段原まで車で約10分
 広島市は前述の再開発事業の一環として「段原土地区画整理事業」を立案、同地区を東西南北に貫く主要幹線道路や地区内道路整備を行った。さらに同地区と市中心部を結ぶ「比治山トンネル」をつくった。これにより、地区内の移動もさることながら外へのアクセスが格段に向上した。


1992年に開通した「比治山トンネル」(当社施工)


●緑に恵まれた環境
 隣接する比治山芸術公園は、緑が生い茂り、春には花見のスポットになる。 同公園内に、エスカレ−タと動く歩道を組み合わせた全長207mの立体遊歩道「スカイウォ−ク」が1998年3月に完成し、広島イ−ストと直結した。これによって文化のメッカと商業空間との一体化が実現した。


桜が満開の比治山芸術公園



●地域密着型のまちづくり
  広島イ−ストは、周辺の街並みとの調和を考慮したデザインとなっている。 また、住環境の保全や改善にも配慮している。駐車場の壁面をカバ−し遮音対策としている一方で、住宅が隣接している南側に、長さ140mの水路「せせらぎモ−ル」を創り、巨大な建物による圧迫感を緩和する工夫をするなど、静かで落ち着けるまちづくりを目指している。

 さらに、近隣住民との相互理解を深めるために「市民ギャラリ−」を設け、住民に開放している。


立体遊歩道「スカイウォ−ク」ができたため、
お年寄りも難なく登れるようになった

「市民ギャラリ−」。住民に開放している

数百匹の錦鯉が放たれた「せせらぎモ−ル」



段原地区の再生             |広島イースト周辺環境の変貌
広島市の新しいシンボル誕生