KAJIMA TODAY

鹿島のサウンド・テクノロジー

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施工物に表現する力を

 当社の「音」に対する技術開発力とその実績は国内での追随を許さず,世界的にみても最先端の水準にあると言っても過言ではない。
 建築工事を様々な工法を駆使して施工するのと同様に,形や色を持たない「音」を建築の大きな要素と位置付け,より質が高く快適な建築空間の創造を目指している。
 オフィスビルや住宅と言った「普通の」空間から,録音スタジオやコンサートホールなど音響が重視される空間,さらにドーム型球場や屋内グラウンドなどの大空間に至るまで,鹿島はあらゆる建築空間に応じた音響の品質基準を持ち,その空間に,新たな命を吹き込む最新の技術を有している。その内容は自動車や電車などの騒音・振動など,外部から侵入する音の制御からオーケストラが奏でる美しいハーモニーに最高の響きを提供することまで多岐に亘っている。
 不純な音は濾過して,上質な音だけを抽出する。あたかも高級な蒸留酒を製造するように,当社の音響技術は,あらゆる場面で活躍している。
 コンサートホールでは新王子製紙本社ビル・王子ホールの設計・施工,サントリーホール,アクトシティ浜松・アクトホールなど数多くの施工を手掛け,完成度の高い空間に仕上がっている。さらに録音スタジオやテレビスタジオなどについても豊富な実績を誇っている。また,大空間施設については国技館,あきたスカイドーム,出雲ドームなど数多くの作品を生み出している。
 音を美しく艶やかにしたり,完全に抑えて静寂の空間を作りだしたりする当社の技術を紹介しよう。



写真は鹿島月報より転載

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