特集:ともに歩む「みんなの学校」づくり |
高度経済成長時代に施設整備が行われた学校施設の多くは,老朽化や教育ニーズの変化により,建替えの必要に迫られている。 その一方で,キャンパスの周辺環境は急激な都市化で,施設の拡張はままならない。再生プロセスにおける創意工夫を紹介する。 |
神奈川工科大学 キャンパス再開発 |
進化を続けるキャンパス |
キャンパス再開発における最初の仕事,バスロータリー移設工事で工事課長を担当しました。その後2代にわたって所長を実務担当者としてサポートしました。現在はC6号館増改築の工事中ですが,再開発という長期的な視点に立って,大学側の意向や相談に誠実に対応することを心掛けています。 この工事の前には,母校の工科系大学の建替え工事に従事していましたので,そこでの経験も活かせました。今回,大学から「オープンキャンパス開催中は工事の騒音や振動に配慮してほしい」と要請され,現場を休ませることにしました。工程はきつくなりましたが,かえって工事は順調に進んでいます。 |
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工事概要 神奈川工科大学 場所:神奈川県厚木市 発注者:幾徳学園 グランドデザイン:当社建築設計本部 計画概要:既存校舎を一部撤去し,3期に分けて校舎を建替え 1期工事:バスロータリー,情報学部棟,C6号館改修 2期工事:KAIT工房(設計:石上純也建築設計事務所) 3期工事:学生サービス棟,E2号館改修,A1号館耐震補強,学生プラザ 4期工事:C6号館増改築 |
文庫幼稚園 建替え工事 |
分割工事で難問解決 |
東洋大学朝霞校舎実験工房棟改修工事 |
東洋大学朝霞校舎(埼玉県朝霞市)の旧文化系研究室棟(1979年竣工,2005年改修)を,新学部,新学科の工学・デザイン系の実験工房棟として改修する工事である。 |
フェリス女学院大学10号館改修工事 |
フェリス女学院大学10号館(横浜市中区)は,1929(昭和4)年,建築家アントニン・レーモンドの設計で企業社宅として建てられた。1977年に同女学院が所有し,研究棟などに利用していた。 |
広陵高等学校耐震補強工事 |
文部科学省が2009年6月に公表した学校耐震診断の調査結果によると,公立小・中学校の耐震化率は67.0%。全国で約7,300棟の小・中学校の校舎が耐震化を必要としている。 |
■ 1時限目:発想〜企画のプロセス ■ 2時限目:計画〜設計のプロセス ■ 3時限目:建設のプロセス ■ 4時限目:マネジメントのプロセス |