特集:ともに歩む「みんなの学校」づくり
4時限目:マネジメントのプロセス 学び舎の完成が,学園生活のスタート〜「学校づくり」を支援する鹿島のマネジメントサービス
当社は,部署横断的な「学校・教育チーム」を中心に,「学校づくり」のあらゆるプロセスで全国各地の学校法人向けに情報提供や企画提案などの様々な総合的サービスを提供している。
学校施設の竣工後も,長期的な視点で教育環境づくりのマネジメントをサポート。
グループ会社を含むオール鹿島による技術とノウハウを活かした取組みを紹介する。
「学校づくり」のプロセス
内装・設備をリース方式で実現した武蔵野大学メディカルセンター(東京都港区)学校経営の安定化に向けての支援
 当社は,学校経営の安定化について,ハードやソフトの様々な事業企画を提案しコンサルティングを行っている。
  学校法人向け補助金活用などの資金調達方法,定期借地権や建物リースなどの省資金型の事業方式,遊休化した不動産の有効活用,建替え時に必要な仮校舎情報などについて,最新の制度・施策動向を見据えながら,つねに学園のニーズに応えている。
  省資金型の事業方式では鹿島リースが,学園が希望する設計・仕様の建物・設備を,学園に代わって建設・設置し,学園にリースしている。機動的な戦略のもと,イニシャルコストの削減,設備投資の事務負担軽減などのメリットがある。
日本工業大学神田キャンパス専門学校(東京都千代田区)のコンピュータ実験実習室ICTでつくる先進キャンパス
 教育現場に欠かせない情報通信技術。当社ではこの分野についても,企画・コンサルティングからフルターンキーの構築支援まで,顧客ニーズに合わせた様々なサービスを提供している。建築計画の初期段階から,使い勝手の良いシステムの作り込みができる点が,最大の特徴だ。
  中高一貫校への転換に伴う校舎リニューアル,学部新設によるキャンパス拡張のケースなど,ネットワーク基盤の見直しやセキュリティ向上を中心に対応している。このほか学習やコミュニケーション面で導入効果が期待できる最新のシステム提案なども積極的に展開している。
多摩美術大学八王子キャンパス施設管理運営,その先の品質を提供
 学園の施設管理運営では,施設維持管理,省エネルギー,長期修繕計画など建物のライフサイクルマネジメント(LCM)の視点が重要である。
  鹿島建物総合管理では,2008年,多摩美術大学八王子キャンパス(東京都八王子市)全体の管理・運営業務を受託した。敷地面積約16万m2,延床面積約9万m2,管理棟数は28棟に及ぶ。建物管理業務のほか,光熱費契約の見直し,照明人感センサー導入など,省エネルギー法や温暖化対策法への対応を含む運営マネジメント業務を行っている。また,建物情報を一元管理するCAFM(Computer Aided Facility Management)活用による建物管理サービスの高品質化にも取り組んでいる。
高品質でメンテナンス負担も少ない人工芝グラウンド(名古屋学院大学ラグビー・アメフト場/愛知県瀬戸市)グラウンド整備,周辺事業でサービス
 学園生活の魅力創出と維持管理コスト削減を目的に,グラウンドの人工芝化が進められている。鹿島道路では,舗装工事に使う情報化施工技術を駆使してロングパイル人工芝によるグラウンド整備を手掛けている。
  同社は,2007年に学校給食センターPFI事業にも参画。1日最大2万2,000食を供給する国内最大級の給食センター(山形県山形市)で,2009年4月に供用を開始した。宮城県名取市で2件目のPFI事業に取り組むなど,学校施設関連の事業に積極的である。

 1時限目:発想〜企画のプロセス
 2時限目:計画〜設計のプロセス
 3時限目:建設のプロセス
 4時限目:マネジメントのプロセス