沿岸環境を考える

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 海洋や河川の汚染を調査するために、化学的な水質分析法のほかに、生物検定という方法がある。 採取した水で生き物を飼い、それがどれくらい生きるかを見て汚染の度合いを調査するものである。 例えば海水の場合はウニを使う。ウニが受精して子どもができれば、その海水は安全である。毒物が含まれていると、子どもは生まれない。 また、淡水の場合はメダカを使う。いつ何匹死んでいくかを調べ、きれいな淡水で飼ったものと比較する。
 また、スーパーコンピュータを使って、青潮のシミュレーションや、海浜の変形予測、水質の拡散予測なども行っている。
 これらの実験、研究によって沿岸海域周辺の建設工事での周辺環境への影響を調査し、 計画段階の環境アセスメントから施工時の工事手法、完成後のモニタリングまでより環境に優しい建設工事を行う努力をしている。




写真は鹿島月報より転載

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