特集:東京湾岸物語

第一章:「高度経済成長を牽引」
      −重化学工業とエネルギー供給基地



 東京湾岸の機能として,最初にあげられるのは,東部の京葉工業地域,西部の京浜工業地帯に代表される重化学工業・エネルギー供給基地などの産業インフラである。戦後日本の工業国化を促進した原動力の一つでもある。特に千葉・川崎・横浜・横須賀近辺では,製鉄・造船・石油・化学コンビナートから火力発電所,LNG(液化天然ガス)貯留施設まで,重厚長大型産業が広大な埋立地一体に進出している。現在では一部有休地を他の用途に転用する動きもみられるが,依然工業出荷額においては全国1位である。
 当社は,戦後まもなくから技術研究所において土質基礎研究を開始,日本各地の臨海工業地帯建設で数々のノウハウを蓄えた。この経験から,特に京葉工業地域では当社の技術力の真価を発揮した。また近年では,石油・石炭による発電からLNG利用が主流となったため,大型地下貯留タンク建設にも当社の技術ノウハウを展開している。


新日本製鉄 君津製鉄所
新日本製鉄 君津製鉄所
京葉工業地域の最南端に位置し,643万m2の敷地に,当社は1967年から高炉,転炉,圧延等の工場を多数手掛けた


東京電力 横須賀火力発電所
東京電力 横須賀火力発電所
1957年から工事を担当。第1号から第8号機までの工事の大半を手掛けた


東京電力 袖ヶ浦火力発電所
東京電力 袖ヶ浦火力発電所
LNG専用の火力発電所で,当社は1973年から地下タンク等を施工




序章:「東京湾岸の今」−東京湾岸マップ
|第一章:「高度経済成長を牽引」−重化学工業とエネルギー供給基地
第二章:「人とものを運ぶ」−物流拠点と交通インフラ
第三章:「情報とトレンドの発信基地」−オフィスビルと商業・レジャー施設
第四章:「未来都市への予感」−人が住み,集い,憩う街づくり