特集:ミュージアム

第三章 「情報とトレンドの発信基地」
       オフィスビルと商業・レジャー施設


 1980年代後半のバブル期,「ウォーターフロント開発」という言葉が流行となった。都心部のオフィス用地が不足し,沿岸部の有休倉庫や低利用の工場跡地,新たな埋立造成地等を効率的に開発・利用するというものだった。経済効率主義を追求し,ここにオフィス機能と商業機能を併せ持った大規模複合開発が行われた。船橋ららぽーと,横浜みなとみらい21(MM21),幕張新都心,天王洲アイル等,民間デベロッパーが主体となった大型開発が盛んに進められた。
 現在も業務・商業の新拠点として,情報発信機能の多くを担っている。それは,ここ湾岸部は人・もの・情報の拠点であり,ビジネスチャンスが生まれるところでもあるからだ。
 当社は,単に建設を請け負うだけでなく,集客性・話題性の観点も考慮し,総合的に技術提案を行った。ららぽーとスキードームザウスでは造雪技術や耐震装置も導入し,天王洲シーフォーとスクエアではホテル・オフィス・商業の複合型施設を手掛けた。幕張新都心やMM21,臨海副都心等の大規模開発においても,特徴あるオフィスビル,ホテルや商業施設の施工実績を持っている。



日本コンベンションセンター
日本コンベンションセンター
展示面積54,700m2を誇る国際コンベンションセンター(1994年竣工)


シーフォートスクエア
シーフォートスクエア
天王洲アイルの北東部に位置し,3棟のオフィスビル,ホテル・コンドミニアム棟,劇場から構成される複合施設(1992年竣工)


クィーンズスクエア横浜
クィーンズスクエア横浜
事務所,商業施設,ホテル,音楽ホールから構成される複合施設(1997年竣工)


ワールドビジネスガーデン
ワールドビジネスガーデン
幕張新都心にある超高層インテリジェントオフィスビル


第一ホテル東京ベイ
第一ホテル東京ベイ
東京ディズニーランドに隣接する都市型リゾートホテル(1992年竣工)






序章:「東京湾岸の今」−東京湾岸マップ
第一章:「高度経済成長を牽引」−重化学工業とエネルギー供給基地
第二章:「人とものを運ぶ」−物流拠点と交通インフラ
|第三章:「情報とトレンドの発信基地」−オフィスビルと商業・レジャー施設
第四章:「未来都市への予感」−人が住み,集い,憩う街づくり