特集:ユーザー志向のe-KAJIMA

e-Concept
鹿島のITサービス

e-KAJIMAのITサービス

ニーズに近づき,ITと近づく建設業
 ライフサイクルのコストとマネジメント,資産価値評価と不動産の証券化,環境負荷の低減……。建設業への顧客の眼差しは,近年,大きく変化してきた。単なる「建設」だけでなく,建設物の「利用」や「運営」も含めて,ニーズのひとつ一つに応えるサービスが求められている。
 建設業のあり方自体が変わろうとするなかで,ITは顧客の付加価値をもたらす推進役として大きく期待される。そして,建設プロセスそのものを変えようとしている。CADによる設計,電子商取引(EC)による調達,ネットを利用した施工管理,そして顧客や協力会社とのコミュニケーションなど,実際にあらゆるシーンでIT化は進んでいる。ノウハウを経験的に蓄積してきた建設業にとって,ITは遠い存在のように思われることが少なくなかったが,そうした意識はすでに過去のものとなりつつある。

ユーザー・インターフェイスとしてのIT
 建設業におけるIT化の効果は,業務や生産性の効率化・合理化と説明されることが多いが,その内容は,コンピュータ計算による効率性といった短絡的なものではない。全社的にIT化を推進する当社では,生産・業務システムを抜本的に改革する武器としてITをとらえている。ITの特性を最大限に活用することで,顧客の多様なニーズにきめ細かに応え,生産性・品質を向上させ,そして経営全体のスピードアップを図る。業務プロセスそのものを革新し,社員の意識を刷新することで,品質や信頼性の向上へとつなげいくことを目指している。
 たとえば,顧客とのコミュニケーションは,ITの利用によって,顧客からの要望や問い合わせに対して迅速に当社のプロフェッショナルから回答することが可能になる。また,耐震や省エネの診断は条件入力だけでプログラムが回答するので,営業マンが顧客の目の前で診断結果を示すこともできる。Webを利用した各種診断により,顧客はどこからでも当社へアクセスでき,ニーズに対してこれまで以上に柔軟な対応が実現する。
 当社では,建設業におけるITの活用イメージを,「顧客のニーズと建設物とのインターフェイス」と考えている。また,ITを用いたエンジニアリングは,発注者としての顧客のみならず,建設物の利用者も「ユーザー」としてとらえている。さらに,建設プロセスのIT化という側面では,建設物をつくる社員や協力会社もユーザーと見なせるだろう。つまり,ユーザーと建設物とのインターフェイスが,当社の考えるITの役割とも言える。
 そこで,ユーザーとの関わり方という視点から,顧客やエンドユーザーのニーズ,建設プロセス,組織機構,という3つのフェーズで当社のITを紹介したい。



|e-Concept 鹿島のITサービス
e-Communication 顧客ニーズとのインターフェイス
e-Construction 建設プロセスのインターフェイス
e-Company 組織と社員をつなぐインターフェイス
KDNS Kajima Digital Network Servicesの展開