特集:ユーザー志向のe-KAJIMA![]() |
e-Company 組織と社員をつなぐインターフェイス |
全社的なIT推進活動を展開する当社では,組織機構改革から社員教育までITを広く活用し,建設業界の変革を先駆けようとしている。 そしてそれは,当社のIT推進活動の総合プラン「KDNS」に結実していく。 |
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e-Learningで高揚する 企業の社会的責任 |
副社長メッセージのネット配信 「社員の皆さん,毎日ご苦労様です」の音声ではじまる当社の安全衛生教育セミナー。インターネットを通じて動画で語りかけるのは徳永義文副社長だ。「鹿島の社会的責任と信用の確保」という教育目的が簡潔なキーワード画面にそって解説され,「労働災害ゼロ」を目指すオリエンテーションがつづく。 各地に点在する建設現場の社員や関係者に対して,安全衛生教育を徹底することは容易ではないが,安全衛生や危険予知の知識と意欲が向上すれば未然に防げる災害もある。当社では,労働災害の防止には効率の良い安全衛生教育の実施が不可欠と考え,集合教育などの従来の普及活動に加えてe-Learning(ネットによる遠隔教育)を業界ではじめて導入した。 |
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WBTシステムのオリエンテーション。 システムの概要を徳永副社長が的確なポイントで解説していく |
社員のモチベーションの高揚 「WBT(Web Based Training)システム」と名づけられた当社の遠隔教育は,今後さらにメニューを拡充していく。集合教育からe-Learningへの移行は,教育の効率化によるコストダウンだけでなく,ネットを利用した教材の配信と学習が行われることで,受講する側は場所と時間が制約されず,教育担当者も社員の履修状況を一元的に把握,支援できることとなる。 教材は,法令や危険予知など安全衛生に関する実例と知識が音声と画像で解りやすく提供され,サービスグレードも新入社員から現場管理者までの全社員に対応したバリエーションが揃う。したがって履修者は年齢・役職に関係なく受講をグレードアップすることが可能となり,個々の社員の意識とスキルを高揚させることにもなる。 |
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安全衛生教育の設問と解説画面。 いつでもどこでも受講できるe-Learningで社員個人のモチベーションを高揚させる |
企業価値向上へつなげる教育システム 時代を先駆けるWBTシステムによる安全衛生教育は,単に労働災害防止を図るだけでなく,経験だけに頼る知識から脱却し,世界に通用する技術者・管理者の育成を目指している。こうした取組みは顧客からも期待されており,今後は協力会社などのビジネスパートナーに対しても情報を公開し,サービスを提供していく。 e-Learningの実施による安全衛生教育の革新は,社員個人の意識とスキルを高揚させるだけでなく,それは当社の社会的信用を高め,企業価値のさらなる向上へと導くのである。 |
労働災害防止に活躍するWBTシステムの展開と情報サービスのイメージ |
鹿島WBTコンテンツ& システムのノウハウ |
ワンストップ ASPへの展開 |
ステークホルダー活用 (投資対効果) |
企業価値向上 |
*ASP(Application Service Provider): インターネットなどを経由してアプリケーション・ソフトの機能だけを提供するサービス会社で,利用者はサーバの運用コストも含め,月額払いで安価にさまざまなソフトを使える |
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