特集：100年住宅をつくる　―これからの住まいへの提案―

次世代の住まいのさきがけとなり，時代を超えて受け継がれる新しい価値を生み出す――。こうしたビジョンを実現するため，当社は超高層マンションなどの建設で培った技術を応用・進化させた新技術「壁式免震構造：HIスマートウォール（特許出願中）」を開発。当社が企画・設計・施工を手掛ける分譲マンション「加賀レジデンス」（東京都板橋区）に初適用した。 　「開口部全てが窓となる，開放感溢れるフルハイトサッシュ」「室内に柱・梁・袖壁のない究極のフラット住戸」「将来の間取り変更へフレキシブルに対応できる自由度」「地震に強い構造体」の実現――。美学と技術がひとつになって創り上げた建築美と豊かな住空間，そして何よりも大切な“安全である”ことで得られる心の安らぎは，私たちが求める理想の住まいのかたちといえよう。 　この新技術は，壁と床で建物を支える低層建築向けの「壁式構造」を免震化することで地震力を低減し，中高層マンションにも対応できる構造体へと進化させた。さらに当社が誇る「スーパーRCフレーム構法」に導入されている「コアウォール」を建物中央部に設置し，建物の耐力をより高めることに成功した。こうした強い構造体に支えられ，次世代に相応しいデザイン性，快適性も実現できた。 　「100年住宅」を目指し，当社が開発に取り組んできた数々の技術の結晶である「壁式免震構造：HIスマートウォール」は，鹿島のハウジング技術の新たなスタンダードとなる。

加賀レジデンス 場所：東京都板橋区／発注者：当社開発事業本部，中央商事／設計：当社建築設計本部／規模：壁式鉄筋コンクリート構造（免震構造）14F　246戸　延べ 30,959m2／工期：2007年1月〜2008年8月 （東京建築支店施工）

	鹿島ブランドが活きる多様化するマンション市場

現在，当社が川崎市中原区で建設中の超高層タワーマンション「リエトコート武蔵小杉」は，ファミリータイプを中心とした大規模高級賃貸集合住宅だ。不動産投資会社として知られるダヴィンチ・アドバイザーズが，持ち家志向から高級賃貸へと移行する新たな世代をターゲットに，賃貸住宅事業の新分野に取り組む。 　地上45階建て，総戸数1,000戸を超えるこの大型賃貸マンションは，ラグジュアリーな居住空間と超高層ならではの贅沢な眺望を提供。シアタールームやゲストルーム，ラウンジなど充実した共有施設，24時間体制の万全なセキュリティシステムの完備など，充実したサービスも魅力だ。入居者は実際に出来上がった部屋を見学したうえで，自分のライフスタイルにあった部屋を選択することができる。 　これからの時代，マンションの買い手は個人にとどまらず，不動産投資家など多様化していく。厳しいプロの目でマンションの価値を判断されるいま，「鹿島ブランド」の価値がより高く評価される時代となってきた。

■　100年住宅の具現化　Case 1　究極の超高層フリープランハウジングの実現 ■　100年住宅の具現化　Case 2　鹿島のハウジング技術の結集 ■　100年住宅の具現化　Case 3　より高く伸びる超高層免震ハウジング ■　100年住宅の具現化　Case 4　住み継がれる街づくり