特集:発進・秋葉原クロスフィールド

Chapter-0 AKIHABARAブランドのクロスフィールド

進化しつづける街
 家電,パソコン,マルチメディア,そしてゲームやアニメといったソフト産業・・・。秋葉原という街はさまざまな顔をもつ。外国人が訪れる観光・ビジネスの地としても定番の存在となっている。
 電気街のはじまりは戦後まもない1950年ごろ。ラジオブームとともに集まった露店商が,駅のガード下に移動したことに端を発する。やがて「三種の神器」といわれた白黒テレビ・電気洗濯機・電気冷蔵庫の普及とともに,家電の街として定着。70年代のビルの高層化によって,ほぼ現在の姿となった。
 80年代には郊外量販店の展開により一部で“逆風”が報道されたが,家電からパソコンへの時代変化をさきがけることで,マルチメディアの街という新たな知名度を確立した。
 今日の多様な街の表情は,時代の最先端を走りつづけてきた証なのである。

都心のクロスポイント
 芸術の上野,文学の神田・お茶の水,ビジネスの丸の内と,個性豊かな街に秋葉原は囲まれている。2km圏内に大手町・日本橋,4km圏内に霞ヶ関・銀座と,都心経済エリアのコアにもなる立地だ。
 交通アクセスの利便性も抜群で,下のマップにみられるように,JRと地下鉄をあわせて3駅6路線が利用できる。ここに加わるのが,2005年秋開業予定の「つくばエクスプレス」。秋葉原が始発となり,つくば研究学園都市と45分で結ばれる。ビジネスや研究のさらなる可能性が広がることになる。
 これまでの産業・技術・交通網の集積,そして知名度の資産を活かしながら,「消費の街」から「創造・生産・消費の街」へとシフトさせる──。秋葉原クロスフィールドは,新旧の街のポテンシャルを最大限に引き出し,都心の新たなプラットホームづくりをめざしているのだ。
秋葉原への交通アクセス
秋葉原クロスフィールドを中心とした2km圏内図



Chapter-0 AKIHABARAブランドのクロスフィールド
Chapter-1 新空間のクロスフィールド
Chapter-2 新産業のクロスフィールド
Chapter-3 新文化のクロスフィールド