特集:発進・秋葉原クロスフィールド![]() |
Chapter-1 新空間のクロスフィールド |
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ITと交流の拠点 大規模再開発真っ只中の秋葉原。一連の事業は,街の特性を活かしたIT産業の世界的な拠点づくりをうたった「東京構想2000」(東京都作成)などに基づいている。 その中核施設となるのが,「秋葉原ダイビル」と「秋葉原UDX」の低層部で展開される秋葉原クロスフィールドだ。都有地の売払い公募によって,当社とNTT都市開発,ダイビルの3社によるUDXグループが当選。2棟の超高層ビルを建設する開発事業が一昨年にスタートした。「産官学連携機能」「情報ネットワーク機能」「集客等機能」の創出がテーマとなり,IT立国実現への牽引役となることが期待されている。 施設のオープンは,秋葉原ダイビルが2005年3月,秋葉原UDXが2006年3月の予定だ。ちなみに「UDX」とは「Urban Development X」の略。当社とNTT都市開発との共同で進める「未知なる可能性を秘めた都市開発」を意味すると同時に,多様な交流を意味する「X」を表したプロジェクトネームである。 |
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にぎわいの景観デザイン 秋葉原クロスフィールドは,施設の機能の高度化だけでなく,街の歩行空間のデザインも重視されている。JR秋葉原駅の駅前広場と2棟の超高層ビルが歩行者デッキで直結し,電気街へのスムーズな流れを演出する。 たとえば秋葉原UDXビルでは,駅前広場のある南面に大型ビジョン,北側広場に木立と水辺の憩いの空間を設置。低層部の一部を開放したピロティ空間には,飲食モールをはじめ,ショールームやイベントスペースなどが計画されている。エスカレータや大階段がこれらの施設へと導く。 また,建物全体の計画という点でみると,低層部と高層部のスケールが大きく分節され,低層部のピロティで周辺街区との融和が図られている。 IT産業の拠点づくりは,人々が集い,にぎわう街づくりから──。多様なレベルで空間をトータルにとらえた景観デザインが,新たな風景を生み出すのである。 |
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秋葉原ダイビル 発注者:ダイビル 設計:当社建築設計本部 監理:日建設計 用途:オフィス,コンベンションホールほか 規模:S造一部SRC・RC造 B2,31F 延べ50,289m2 (東京支店JV施工) 秋葉原UDX 発注者:UDX (当社とNTT都市開発が出資する特定目的会社) 設計・監理:NTT都市開発,NTTファシリティーズ, 日総建,当社建築設計本部 用途:オフィス,店舗ほか 規模:S造一部SRC・RC造 B3,22F 延べ161,676m2 (東京支店施工) |
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にぎわいを演出する秋葉原クロスフィールドの街づくり |
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本項のCG・パース作成:アルモ設計(CG・パースはイメージです) |
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JR秋葉原駅と電気街をつなぐ秋葉原クロスフィールドの歩行者デッキ。全長63m,幅員8mという広々とした歩行空間をかたちづくる橋桁は,きわめてスレンダーなデザインとなっている。それは,最新の建設技術とデザインが一体となって生まれた。 駅前広場からスタートするデッキは半径170mのカーブで,ロータリーをまたぎ,神田明神通りを越え,秋葉原UDXのピロティへと通じる。上下の空間制限によって導き出されるデッキの厚さ(桁高)はわずか1.2m。ロータリーに橋脚を出さないためのスパンは33m。 通常の技術で必要な桁高は2m近い。そこで適用されたのが“21世紀の新材料”といわれる超高強度コンクリートだ。まさにタイミングを合わせるかのように,当社技術研究所で実用の見通しが立ったところであった。桁が薄く軽くなれば,橋脚も小さくなり,デザインのうえでも大きな変化と可能性がもたらされる。 デッキの存在感を軽くし,空間透視性の向上をコンセプトにした今回のデッキ。薄い橋桁と小さな橋脚で広幅 ![]() そしてこのデッキの高欄やエスカレータなどのデザインには,建築設計や開発事業のさまざまなアイディアが盛り込まれ,街やビルの表情との統一が図られている。 開発事業本部,技術研究所,建築設計本部,そして土木設計本部という当社の総合力のコラボレーションが,技術とデザインの融合による新しい景観デザインを描き出したのである。 |
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