特集:YOKOHAMA BAYSIDE STORY 〜開港150周年の「ミナト・ヨコハマ」を歩く〜
CONSTRUCTION NOW in YOKOHAMA
いまもなお,進化し続ける街・横浜。これから,この都市のグランドデザインは,どう描かれていくのだろうか。
現在進行中の当社の注目プロジェクトを紹介する。
ヨコハマの芸術・文化発信拠点
横浜山下町地区B1街区施設建築物建築その他工事
MAP 工事概要
場所:横浜市中区
発注者:都市再生機構
設計・監理:香山・アプル総合・アプルデザイン設計共同企業体
用途:劇場,放送局,駐車場
規模:RC・SRC・S造 B1,10F 延べ24,091m2
工期:2009年1月〜2011年7月(横浜支店施工)
現場(6月現在) 地下鉄みなとみらい線「日本大通り」駅より徒歩5分。山下公園の程近くで,横浜の新たな芸術・文化発信拠点となるビッグプロジェクトが進行中だ。約1,300席を誇るホールや大・中・小の多目的スタジオを有する「神奈川芸術劇場」と「NHK横浜放送会館」からなる複合施設が,2011年初旬に誕生する予定だ。
  規模はRC・SRC・S造,地上10階,地下1階,延床面積24,091m2。施設西側がスタジオ棟,東側・ホール棟の低層部にNHK放送局,中・高層部にホールを積層する構造で,東西をつなぐ中央部には8層吹抜けのアトリウムが配される。ホールは演劇,ミュージカルを中心とした都市型劇場で,最先端の舞台芸術上演を可能とする4面舞台と客席勾配を自由に可変できる可動客席機能を備える。
  当社は単独で建築工事を担当。工事のクライマックスとも言える鉄骨トラスによるホール大空間の施工を前に,現在(2009年6月)スタジオ棟4階部およびホール棟7階部の躯体工事が進行中だ。
完成予想パース
本郷 聡 所長所長メッセージ
横浜山下町地区B1街区施設建築物建築その他工事
本郷 聡 所長
 演劇のように第一幕,第二幕といったドラマのある工事です。複雑な構造体を具現化する難しい仕事ですが,その難しさを様々な場面で楽しみたいと思っています。
  第一幕の見せ場はホールの大空間建設。これまでのノウハウを応用し,安全に効率よく作業する施工法を検討しています。第二幕はホール内の仕上げ工事でしょうか。大型重機は使用できない中で,高さ35mの大空間を手際よく作り上げなければいけません。建築工事以外の様々な工事関係者も係わってきますので,その調整なども大切な仕事になるでしょう。
  50年後,100年後に,横浜の歴史的建造物として人々から愛されるような建物にしたいですね。
現場の仮囲い外国人居留地の名残がいっぱい
 計画地はかつての外国人居留地。建設にあたって,開港当初の貿易商館跡が発掘され話題となった。現存する横浜最古のレンガ造建築「48番館」もここに建つ。当社は48番館の保存工事も担当。現場では,開港から現在までの歴史的トピックスを紹介した仮囲いを設置し,街の開港150周年気運を盛り立てている。

みなとみらいの新たなランドマーク
(仮称)みなとみらい21中央地区42街区新築工事
MAP 工事概要
場所:横浜市西区
発注者:MM42開発特定目的会社
設計・監理:東畑建築事務所
規模:S造(一部CFT構造)一部SRC造 B2,26F,PH1F 
延べ114,531m2
工期:2009年1月〜2011年6月(横浜支店施工)
現場(6月現在) みなとみらい21の中央部,横浜美術館に面した約1万3,000m2の敷地に計画された複合ビル。当社施工で今年1月に着工した。
  規模はS造一部SRC造(制震構造),地上26階,地下2階,塔屋1階,延床面積11万4,531m2。当社開発の制震装置「Hi-DAX-e」が採用されている。
  安全で快適な最先端のオフィス・商業機能を備えた超高層ビルは,「シンプル・繊細・優美」なファサードデザインで新たなランドマークの存在を主張する。港や海を感じるパブリックアートや水景施設など様々な要素をもつ広場空間も併せて創出し,人々に憩いの場を提供する。
  現在,工事は1階の先行躯体が完了し,2次根切及び地下1階先行躯体工事を行っている。
完成は,2011年6月の予定。
完成予想パース
出水直臣 所長所長メッセージ
(仮称)みなとみらい21中央地区42街区新築工事
出水直臣 所長
 社員は20代・30代で構成されています。誰でも出来る優しい現場管理をモットーに,皆で知恵を出し合い,無理・ムラ・無駄を省き,手戻り手直しの無い作業手順を作成しています。若手社員に訊くと,この手順を普通通りにやる事は難しいと言いますが,作業手順に無い予期せぬことに対応する方が本当は難しいと思います。現場が完成に近づく頃,このことを体で覚えてくると思います。今から楽しみです。

中国の文化・伝統を継承する学び舎
(仮称)横浜山手中華学校新築工事
MAP 工事概要
場所:横浜市中区
発注者:横浜山手中華学園
総合監修:アーキテクト・アソシエイツ・ヨコハマ
設計・監理:当社横浜支店建築設計部
規模:RC・S造 7F 延べ12,266m2
工期:2009年3月〜2010年2月
(横浜支店施工)
現場(6月現在) 100余年の歴史を有する横浜山手中華学校は, 1898年,孫文の提唱によって創設された華僑学校を前身とする。幼稚部・小学部・中学部からなり,生徒数は400名を超える。教育対象者は第3第4世代の華僑を中心に諸外国からの移民,日本人など国際色豊かな教育施設となっている。
  校舎の老朽化と施設拡張を図るため2009年3月,横浜市中区で新校舎の建設がスタートした。
  総合監修をアーキテクト・アソシエイツ・ヨコハマが担当,当社が設計・施工を手掛ける。
  施設の規模は,RC・S造,地上7階,延床面積1万2,266m2。「横浜中華街の中心的施設となるような中華文化を表現した誇りのもてる建物」がデザインコンセプト。1階部には中国文化を伝え日中友好と地域住民との共生を促進する中国文化センターを併設する。
  2010年2月の竣工を目指し,現在工事は2階まで躯体工事が進捗,9月下旬には屋根鉄骨建方が完了し上棟を迎える予定である。
完成予想パース
橋本光則 所長所長メッセージ
(仮称)横浜山手中華学校新築工事
橋本光則 所長
 本工事が行われている横浜市山手地区は,中国人居住者も多く,中国文化が強く根付いた地域です。石川町駅前に「中国文化の象徴」としての中華学校建設に参加出来,所員一同身が引き締まる思いです。鹿島の総力を挙げて,安全で安心,高品質な建物を提供することはもとより,ここで学ぶ子供達や地域住民,さらには中国の人からも愛される建物を無事故無災害で引き渡したいと思っています。
 ヨコハマ・ベイサイドめぐり 【みなとみらい地区】
 ヨコハマ・ベイサイドめぐり 【山下地区】
 ヨコハマ・ベイサイドめぐり 【関内地区】
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