特集:建設副産物のリサイクル


 世はリサイクルの時代へ。家庭でも職場でも省エネ・省資源という社会的テーマの1つとして各種リサイクルが論じられ,一種のトレンド現象となっている。
 環境問題への関心の高まりとともに,建設現場でも資源リサイクルへの取組みが本格化してきた。中でも,コンクリート・木材・アスファルト等建設副産物の現場での分別解体と再資源化を義務づける「建設工事資材再資源化法案」は,2002年から実施される見通しであり,業界の動きを加速化させる主要因となっている。
 本年4月,当社は環境マネジメントシステム規格であるISO14001の認証取得を全国11支店で完了した。建設に伴う様々な環境問題への予防活動として,現場における廃材の分別回収の徹底を始め,処理方法・再生方法の研究開発等様々な活動が既に展開されているところである。
 建設を通じて社会貢献を自負する建設工事現場でも,建設プロセスでは多くの廃棄物を生み出し,その処理をめぐって深刻な問題を引き起こしている。これらは一企業だけの問題には納まらない。このような実情に立ち返り,今一度,建設副産物のリサイクルについて考えてみたい。




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