特集:新たな中期経営計画――2006〜2008年度

当社グループは,先の3ヵ年計画(2003〜2005年度)において,事業利益の拡大や財務体質の改善に取り組み,「連結経常利益420億円以上の確保,有利子負債の削減」という所期の目標を上回る成果を収めることができた。

いま,建設業を巡る経営環境は激変の渦中にある。顧客・市場ニーズが高度化・多様化する中,サステナブル(持続可能な)社会構築への貢献とともに,コンプライアンス経営の実践が強く求められるようになっている。
建設業に対する社会の不信感が増していることも背景にある。こうした中,当社の経営もまた,大きな転換期に直面している。
当社グループの持つ総合力,社員一人一人の新たな発想による創造とチャレンジ精神の発揮が求められているのである。
社会からさらに評価され,信頼される企業を目指して,今般スタートしたのが,「鹿島グループ 中期経営計画(2006〜2008年度)」である。
新しい競争時代における成長戦略の第一歩として,経営の基本方針と業績目標を設定した。

その基本方針に据えたのは「顧客志向の徹底」と「企業倫理の実践」である。
事業遂行にあたっては,お客様と共に考える姿勢を大切にし,当社に期待される信頼に応えるべく,品質・安全・環境への取組みを一層強化する。併せて,自らを律する企業倫理に基づいたコンプライアンスと 企業の社会的責任(CSR)の徹底を図り,さらなる飛躍を目指すものである。



Part 1 計画のあらまし
Part 2 中村社長に聞く
Part 3 事業戦略の推進