特集:新たな建築生産への取組み キーワードは「合理化」と「情報化」 しかし,低コスト・短工期・高品質を兼ね備えた建築を考え,生産性や採算性を向上させるには,施工のことを念頭に置きながら,建築計画の初期の段階から取組むのが効果的・効率的である。 設計のことは設計の守備範囲の中で,施工のことは施工の守備範囲の中で,創意工夫をしていたのでは,自ずと限界がでてくる。特に,施工の場合,設計ができあがったあとからの改善だと,施工のプロセスで可能なことは限られてくる。
従来からの概念にとらわれずに,設計と施工とを一体化し,一貫した対応による建築生産を当社が提唱する所以である。
こうした考え方に基づいた生産性・採算性向上のための新たな取組みの一つが『合理化設計施工』である。これは,そのプロジェクトに最適な構・工法を採用し,設計の上流から建築の生産性を高めようとするもの。 もう一つが『情報化設計施工』。これは,設計情報をそのまま施工に活用しようというものである。
今回は,特に建築生産の中でも先行している躯体生産に焦点をあて,構造技術の観点か,合理化設計施工の代表的な例としてニューNEOS構法とCFT構造を,さらに情報化設計施工の核となる構造データベースCAD−LINCSを中心に紹介する。 |
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