原油分解菌のモニタリング

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 原油を構成している数百種類の炭化水素の中には,一般的な微生物では分解できないものも多く存在している。 そこで原油の中に存在するこれらの難分解成分を有効に分解できる微生物を選択し,利用することが、効率的な環境浄化の観点からも重要である。 しかしGEMを含め,新しく導入された微生物が土着の微生物との競合に負けずに定者し,活躍していることをモニタリングすることはかなり難しい。 そこでで遺伝子増幅法(PCR法)という手法を原油分解菌のモニタリングに応用できるよう研究を進めている。 これは目的微生物の特異な遺伝子の一部を増幅,検出して,その微生物が存在していることを示そうとするもので遺伝子操作を受けた微生物の利用が有効であり,かつ安全であることを裏付けるためにも非常に重要な手法と考えられる。

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