特集:スタジアム2000

W杯スタジアムの 施設概要

 全国各地で作られている巨大スタジアム。そのスタジアムでは,近年,ハイビジョンへの対応などハイテク化が進み,ユニバーサルデザインを採り入れた施設となっている。W杯を主催するFIFA(国際サッカー連盟)では,サッカーの公式競技におけるスタジアムについての詳細な仕様を規定している。
  ここではスタジアムがどのような仕様を満たしているのか,サッカー専用スタジアムの埼玉スタジアム2002を参考に紹介しよう。




概要

●サッカーとW杯の歴史
 サッカーの起源は8世紀頃のイングランドにあると言われている。当時,戦争で敵国を破ると将軍の首を切り取り,その首を蹴って勝利を祝ったという。それが次第にボールを蹴るゲームとなった。1848年,ケンブリッジ大学でフットボール(サッカーのこと)のルールが決定し,スポーツとして正式に認められるようになった。
 1904年,FIFA(国際サッカー連盟)の設立により,サッカーが世界規模のスポーツとなる土壌が整った。「多くの国ではプロ組織によるチーム運営が当たり前の中,アマチュアを対象としたオリンピックだけでは,真の世界の王者を決定することはできない」。FIFAがこのような声明を採択したことにより,1930年,W杯第1回ウルグアイ大会が開催された。その後,第二次世界大戦により12年間中断したものの,前回のフランス大会までに合計16回開催されている。




スタジアムの現況
|W杯スタジアムの 施設概要
施工中の現場から
大空間建築を支える屋根構造 〜設計・施工を代表して〜