特集:地震リスクを考える

都市防災における当社の取組み

 地震の発生による構造物の倒壊やインフラの停止,また火災や津波の発生などによる被害は最小限に抑えたい。当社は,過去の地震とその被害を分析し,地震動の研究から耐震・制震・免震など構造物を守る対応技術まで幅広く開発してきた。また,土木・建築といった従来の分野を越え,社会工学的なアプローチによる地震被害の分析も行っている。近年では,GIS(地理情報システム)・シミュレーション技術を使った被害予測や,既存の構造物に対する耐震診断をもとに居ながらリニューアルなど個々のケースに適応した具体的な対応策の提案を行っている。


●地震リスクの分析と低減

 ある地域に,ある大きさの地震が起こるとしたら,その被害はどの程度のものか?そして,それを経済的損失という形で評価すると,どの位になるか?このような地震の被害による経済的な損失の大きさを地震リスクという。

 地震リスクの分析では,地震動の予測をはじめ,建物被害,火災・津波などの被害の予測,また構造物とライフラインの診断による被害の想定がある。この予測・診断の結果を基に,構造物の補強・防災計画の立案・震災マニュアルの作成など具体的な対応策を行う。これによって地震リスクの低減を図る。さらに最近では,これらの地震リスクを分析制御する上で,リスクをコストという形で判りやすく示す試みがされている。


地震リスクの分析と低減
地震リスクの分析と低減






|都市防災における当社の取組み
地震の大きさを推定する
地震による被害を予測する
診断から対応策を提案・提供する
経済的な損失を評価する
インタビュー:地震リスクにおける今後の取組みについて