特集:AQUARIUM 尾張名古屋のシャチプールは世界最大級 名古屋港水族館(2期工事) 名古屋の新しいプレイスポットとして近年注目を浴びている名古屋港周辺。その中心になっているのが,1992年に当社の施工で完成した名古屋港水族館だ。現在,その2期工事が急ピッチで進められている。 |
●総水量24,600tとの闘い
2期水族館のコンセプトは「35億年はるかな旅」。シャチ,バンドウイルカ,シロイルカなど大型海洋哺乳動物と間近に接することによってその躍動感を充分楽しめる水族館となる。 一番の目玉は巨大なメインプール。60m×30m,深さ12mの円形プールである。このメインプールの水量は13,400t。この他10のプールの水量を合わせると,総水量は24,600tにも及ぶ。これは隣接する現水族館のおよそ10倍である。その水圧に耐えうる構造物を作らなければならない。まさに水との闘い。世界最大級のプールを支える底板の厚さは最大1,800mm,壁厚は800m,総コンクリート打設量はメインプールだけで4,500m3に及ぶ。 |
空撮(2000年6月撮影) |
●複雑な構造物,そしてスタジアム
メインプールの上には約3,000名収容の観客席が設けられる。現在屋根の架設が行われており,まるでスタジアムの様相を呈している。客席部は張り出しが大きく,養生,安全対策の観点からPC化を行った。渡邉所長のモットーは「見せる現場,きれいな現場,魅力ある現場」。施設の特性上,工事中から注目度が高く,見学者も多いという。「水族館という構造物は他の用途の建物に比べ,設備の量 が膨大です。設備は別工事になっていますが,その段取りは我々でやらなければなりません。その調整・管理に苦労しています。また,複雑な構造物のためにクレーンを含めた仮設資機材が1期工事の倍以上かかっています」と工事の苦労を語る。 |
メインプール |
屋上階平面図 | メインプール予想パース |
完成予想パース |
<工事概要> |
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場所 | 名古屋市港区港町106 |
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発注者 | 名古屋港管理組合 |
設計 | 名古屋港管理組合、大建設計、 中日本建設コンサルタント |
規模 | SRC造、RC造、S造、PCコンクリート造 地上4階 延べ21,000m2 |
工期 | 1998年11月〜2001年3月 |
施工 | 名古屋支店JV施工 |
名古屋港水族館
(1992年竣工 当社施工)
「南極の海」をテーマに,日本の海から南極に至るさまざまな海の生物を紹介しています。中でも日本最大の室内ペンギン水槽では,南極とその周辺に生息する4種類のペンギンが元気に生活しており,ユーモラスなペンギンたちが子供達に大人気。他にも最新の技術を駆使した映像展示や参加型水槽など楽しみ方もいろいろです。 http://www.jazga.or.jp/nagoya/base/index.html |
地下鉄名城線「名古屋港」駅 下車徒歩7分 名古屋港水族館 |
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