特集:鹿島のリニューアル

ライフサイクルを通じた 主治医となるために

アフターケアの充実を目指して

 新築後もリニューアル後も,そのビルのライフサイクルを通じて,適切な時期に適切なメンテナンスを行うために,当社では,施工したすべての建物について詳細なデータを記載したデータベース「建物カルテ」を活用している。このカルテには基本的な建築概要はもちろん,メンテナンスの履歴などを担当者が簡易に入力でき,その情報はイントラネット上で社員が共有できるようになっている。

幅広いLCMサービスでお客様の 施設運用をサポート

 当社の武器は総合力である。設備,構造,建築,機械,技術はもちろん,不動産投資評価についても業界No.1のデューデリジェンスの実績や,建物業務管理とテナント業務を一括して行いビルを総合的にマネジメントするプロパティマネジメントでも豊富な実績を有している。一昨年設置したLCM室では,それらすべてを包括した,ビルのライフサイクルを通じたお客様の相談に対応している。また,当社ホームページ内に建物の生涯にわたる様々な質問に答える「建物・不動産相談」を今年4月に開設,ウェブ上から質問に対応する。(https://www.kajima.co.jp/)  ライフサイクルを通じた「主治医」として,機動力を持ち,鹿島の総合力でサポートしていく方針である。

建物カルテ
建物カルテ 工事情報表示例
 
ホームページの新コンテンツ
ホームページの新コンテンツ 「建物・不動産相談」

interview
「生かすことの大切さ」を学ぶ
大脇光久
建築技術本部
リニューアル室 室長 
大脇光久
 リニューアルは,無から有をつくり出す新築工事と違い,そこには現存する事実があります。リニューアルに対峙するとき,その事実はどのように成し得たのか,先人の仕事ぶり,創意工夫,頑張りが見えてきます。鹿島のリニューアルは,環境への配慮や省資源を考えお客様に対して最適な手法を提案し,関わる社員全員で知恵を出し合い,お客様,協力会社を含めたチームワークで頑張っていくものだと思っています。お客様と接する全員が「鹿島の顔」だという意識を持ち,周到な計画と細心の注意でお客様の理解,信頼を得ていくことが大切です。いまや建築工事の約2割をリニューアルが占めています。建物の価値を高めるために「生かすことの大切さ」を学ぶことが求められているのだと思います。



当社のLCMサービスとリニューアル
最適な解決策を提案する診断・評価・提案
お客様の要望に応えるリニューアル
リニューアルの先輩から若手社員へ
|ライフサイクルを通じた主治医となるために