特集:温室効果ガスを削減する鹿島の技術![]() |
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環境負荷低減に向けた,企画・計画ステージでの布石。それらを実現する数多くの施工実績に裏打ちされた確かな技術。LCMの設計・建設ステージに対応する「実現する技術」を紹介する。 |
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省エネと快適の両立を目指すファサードエンジニアリング |
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空調負荷を低減する 建物の熱源システムにも,最新の環境負荷低減技術が導入されている。 夜間の安価な深夜電力を利用して,床などの躯体自身に温熱や冷熱を蓄積し,それを昼間の冷暖房に利用するのが『躯体蓄熱システム』だ。 当社は,空調機による躯体蓄熱(アクティブ躯体蓄熱)と,ナイトパージ*による躯体蓄熱(パッシブ躯体蓄熱)を組み合わせた『ハイブリッド躯体蓄熱システム』を開発。盛夏期にはアクティブ躯体蓄熱によりピーク負荷を削減し,中間期はパッシブ躯体蓄熱で空調負荷そのものの削減に貢献する。 適切な設備機器の配置計画も,温室効果ガス削減をサポートする。 当社がリニューアルを担当したダヴィンチ銀座(東京都中央区)では,地下に配置されていた受変電設備・熱源設備を屋上に一括集中移設。さらに各階を4つのエリアに分割した配電・空調計画を実施することで,無駄なエネルギー消費を抑えることに成功した。加えて,乱雑に配置されていた冷房用室外機の撤去により,竣工当時の建築美も取り戻すことができた。 *ナイトパージ:夜間の自然換気による冷却 |
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屋上からの熱を遮断する 屋上緑化は,都市のヒートアイランド現象の緩和効果と建物の断熱効果を両立する技術。当社は独自の超軽量・超薄型の人工地盤緑化培養土を開発し,多くの施工実績を残している。帝国ホテル本館(東京都千代田区)の屋上には,軽量で日差しにも強いセダム類を密に植栽した軽量緑化パネルを採用。さらにソーラーパネルによる太陽光発電と併用することで,省エネ効果を増大させた。 高反射性塗料『エコクール』も,工場などの大面積屋根で温室効果ガス削減に威力を発揮する。太陽光の反射性と,建物からの熱放射性を高めることで,屋根から建物に入る熱を大幅に削減し,空調負荷の低減に貢献する。 |
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進化する室内居住空間 当社本社ビルに導入された『エコ・モジュール』は,センシングネットワークを駆使した最新の居住環境制御システムである。人感センサ,照度センサ,温度センサが均一モジュールごとに配置されており,常に最適な光環境,温熱環境が実現されている。人が不在のエリアでは空調・照明が自動停止され,無駄なエネルギー消費を抑える。 当社赤坂別館の室内空調システムには,『タスク/アンビエント空調』が導入された。周辺領域を処理するベース空調(アンビエント空調)と,変動の大きい個人の在席領域を処理するゾーン空調(タスク空調)を分離し,快適性と省エネの両立を図っている。 |
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適用事例 |
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■ 環境負荷低減へ向けた
当社の取組みについて ■ 温暖化防止に向けた建設業の視点 ■ 予測・判定する技術 ■ 実現する技術 ■ 監視・制御する技術 |