特集:多様化するNATM

3連NATMでつくる地下駅
みなとみらい反町駅地下化工事

 東急東横線(渋谷〜横浜)の横浜駅から手前,2kmを地下化する工事で,当社は1駅手前の反町駅工区を担当している。工事は,営業中の駅の地下32mに210mの新しいホーム部と上・下線路部の,三つのトンネルを構築するもの。施工区間は地質が良好で,工事中の地下水位低下が可能なことから3連NATMを採用している。
 トンネルの断面は,眼鏡のレンズが3枚重なっているような“3連メガネ型”。この形状は力学的にもトンネルを安定させることが非常に難しい。しかし,各種の補助工法を導入することや,24時間リアルタイムの計測管理を実施することで,確実なトンネル施工が可能となった。



中央坑上半の掘削
中央坑上半の掘削(7月18日現在)

住宅街の中にある反町駅
住宅街の中にある反町駅。工事の沈下管理レベル
は3.5mmとなっている。

イメージ図
イメージ図 駅上空と周辺市街地の活性化・
有効利用が期待される。


トンネル施工手順図

みなとみらい反町駅地下化工事
<工事概要>
場所 神奈川県横浜市神奈川区反町地内
発注者 東京急行電鉄
設計 パシフィックコンサルタンツ
規模 全長 渋谷方面40m,立坑30m,横浜方面140mの計210m
掘削断面積 80平方メートル 左右坑の計75平方メートル
工期 2000年3月〜2003年3月
(東京・横浜支店JV施工)




NATMの概要
最小土被り4mの都市トンネル
地底500mの巨大な大空洞
膨張性地山における山岳トンネル
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当社のトンネル技術と地下空間の可能性