DECEMBER 1997
社会基盤施設のリノベイト
今日では、社会基盤施設の整備がある程度進み、ストックも増えてきた。
今までが新しく作る時代だったとすれば、
これからはむしろ、既存のものを適切にメンテナンスしながら、
永く使っていく時代といえよう。
今月の特集では、社会基盤施設のうち、
橋、トンネル、港湾施設、下水道やダムなど土木構造物のリノベイト、
すなわち補修・補強・機能強化をテーマに取り上げた。
日本一の高橋脚つくり
-鷲見川橋橋脚建設を支える技術-
現在建設中の東海北陸自動車道(一部開通)は,
愛知県から富山県まで南北に縦断する延長185kmの高速道路である。
飛騨山地と平行するため地形は急峻で,橋梁・トンネル区間が連続している。
当社が担当する岐阜県高鷲村の約2kmの区間も
1つのトンネルと4つの橋梁で構成されている。
この工事のメインとなる鷲見川橋は,
橋長436mで,55m,118m,68mの3基の高橋脚を有する。
現在,わが国の既存橋梁で70mを越える高橋脚を有するものは6本あり,
そのうち一番高いのは本四連絡橋児島−坂出ルート与島高架橋の79mである。
鷲見川橋P2橋脚118mが完成すると一挙に1.5倍となり,
現在計画中の橋脚をいれても日本一となる。
さいたま広域合同T工区建築工事
-国政の新しい拠点を築く-
JR大宮駅の近く、「さいたま新都心」の建設が着々と進んでいる。
ここは旧国鉄の大宮操車場の跡地であり、
埼玉県の浦和、大宮、与野の3つの市が境を接している。
当社が施工を担当している「埼玉広域合同庁舎」の現場を訪ねた。
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