特集:超高層ビルの30年

超高層は時代とともに

 霞が関ビル着工当時は,建物を平面モデルでとらえる平面解析の時代だったが,構造解析技術は,その後長足の進歩を遂げる。構造解析技術の進歩を支えたのは,コンピュ−タの発達である。
 超高層ビル黎明期には,もっぱらオフィス需要が多く,鉄骨造がメインであったが,その後住宅も超高層化したいという要望も増えてきた。
 従来の2倍以上の強度を持つコンクリ−トや鉄筋を用いたHiRC工法により,ついに鉄筋コンクリ−ト造の超高層住宅をも現実のものとしたのである。


▲左から 新宿住友ビル(1974年竣工),新宿三井ビル(1974年竣工),京王プラザホテル(1971年竣工),KDDビル(1974年竣工)


▲HiRC工法によるサンシティG棟
 (1980年竣工)


▲赤坂プリンスホテル新館
(1982年竣工)


▲松下興産ツイン21(大阪市)
(1986年竣工)


日本初の超高層ビルの誕生超高層は時代とともに
リニューアルで若返る超高層そして超高層は新世紀へと