
一つの感覚から情報が取れなくても、他の感覚がそれを補完し空間の理解を助けることができます。複数の感覚に訴えかける技術によってつくられる新たな風景は、性別、身体能力・状況、民族・宗教を超え、多様な人々に安全・安心でわかりやすく、快適な環境を提供します。
地下に自然光をとどける・木漏れ日をつくる
自然光や緑を地下空間に届け、明るく心地よい憩いの場をつくります。移り変わる光によって感じられる時間の流れや、季節感をもたらす草花の色や香りなど、豊かな感覚体験がもたらされます。
微気候(多様な温熱環境)をつくる
地下の安定した熱条件を利用した仕組みによって、過ごしやすい温熱環境をつくります。気圧差・温度差を利用したクール&ヒートチューブや、地中熱を利用したスポット空調などの技術が適用可能です。
音の風景をつくる
天井の形状や床材の違いにより、音の響きを変化させ、耳から風景を感じ取ることができます。地上と地下をつなぐサウンドボイド(吹抜け)は、時を告げる鐘の音など地上からその場固有の音が伝わることで、地下にいながらどこに居るかがわかり安心感を得られます。
- 適用実績
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- 早稲田大学本庄高等学院95号館
- 西葛西・井上眼科病院
- 関連リンク
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行きたい場所がわかる床のデザイン
床の踏み心地や足音、傾斜などを活用し、誘導や注意喚起、場所性などの情報を床デザインで伝えます。視覚障がい者を含む様々な人が触覚や体性感覚、音を頼りに円滑に移動できる空間をつくります。誘導ブロックのように突起を用いないため、つまづきや通りにくさのない空間をつくりだせます。
- 適用実績
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- 神奈川工科大学
- 柏瀬眼科
- 西葛西・井上眼科病院
- 眼科三宅病院
- 関連リンク
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