建設現場の中では、謎のメッセージや小さな穴など、一般の人には分からないひみつがたくさんあります。その一部を紹介します。
建設現場の中の鉄骨などに、ときどき謎の文字が書いてあります。これは、ある作業を行った職人さんが、次に作業をする職人さんにあてて送るメッセージです。これを見て、次に作業をする職人さんが、自分の仕事を始めることができます。
例:「UTOK」=社外検査OK
「21PC」=21回盛りこめ
工事中の建物の床には、ところどころ小さな穴がいくつかあいていることがあります。ここには、柱や壁などを建て終えたあとに、電線や水道管などが通ります。こうした穴は、床をつくるときにあらかじめ開けておきます。
木の型枠にくっついている謎の赤いパイプ。これは、壁にコンクリートを流し込むときに使います。パイプの穴にホースをつけて、型枠の先にある鉄筋や鉄骨に向けてコンクリートを流し込みます。コンクリートが固まったら、人力でパイプを壁から外します。ときどきコンクリートの壁にある丸いへこみは、このときにつきます。