工場でつくられた生コンクリートは、材料であるセメントと水が反応して2〜5時間で固まりはじめてしまうため、つくられてから90分以内で建設現場に届けるルールがあります。このタイムリミットの間に、工事現場内外で行うことはたくさんあります。
これらの作業を確実に行うため、工事のコンクリート担当者は、様々な準備を行います。
上図の中で、一番時間がかかる作業は、ミキサー車による運搬です。工事担当者は、工場から現場までの道路の混雑状況などを予測して、確実に生コンクリートの搬入を時間内で完了できる製造工場を選定します。
工事現場では、たくさんの職人さんが緻密なスケジュールに沿って作業を行っています。このスケジュールに遅れをきたさないよう、最適なタイミングとピッチ(間隔)で生コンクリートを手配します。
ミキサー車が工事現場に入った後、スムーズにポンプ車へと移動できるよう、現場の職人さんと協力して誘導する道を確保します。
生コンクリートが運ばれてきたら、すばやく品質の検査を行い、準備していた作業場所にコンクリートを流し込んで、職人さんがならしていきます。
コンクリートは、工事現場で使うまではドロドロの状態で運ばなければいけません。そこで、ミキサー車で運んでいるときはドラムを回転させて、コンクリートが固まったり品質が落ちたりするのを防いでいます。