特集:技術研究所の60年とこれから |
![]() |
2009年4月,当社技術研究所は設立60年を迎えた。終戦直後の1949年,鹿島守之助社長(当時)が,「不断の研究と創造が社会に進歩と繁栄をもたらす」との理念から,業界で最も早く開設したのが「鹿島建設技術研究所」だった。 以来,当社は絶え間ない技術の向上と研磨で,豊かで安全な国土の建設と社会発展の一翼を担ってきた。 そしていま,わが国は成熟社会を迎えた。多様化し,高度化するニーズに対応し,次世代の独創的・先駆的な技術の創造を目指して,当社は研究開発拠点の再構築に取り組んでいる。 「夢をかたちに」。 60年の歩みの中で進化しながら,脈々と受け継がれてきた当社技術開発のDNAを探り,これからを展望する。 |
| |
![]() |
| |
| 当社は,1949年に建設業界初の技術研究所を設立し,以来,顧客や社会の新たなニーズに応えるべく,絶えず最先端の研究・技術開発に挑戦し,数々の夢を実現してまいりました。 その中核となったのが技術研究所です。 全社的な連携のもと,ダム,原子力発電所,超高層ビル,大空間施設,長大橋,海洋トンネルなどの建設に寄与する幅広いハード&ソフト技術を開発してきました。 今年,その技術研究所が,設立60周年を迎えました。 技術研究所には,豊富な人材,蓄積した研究・技術開発力と,長年にわたって先達から引き継がれてきたチャレンジ精神があります。厳しい経済環境の真只中ですが,だからこそ,「ニーズを先取りし,顧客や社会に貢献」していく研究・技術開発が一層求められていると認識しています。 総合評価落札方式や建築基準法改正による性能規定化,地球温暖化防止への社会的要請,各種機能の高度化,価格・品質の競争力の向上など,課題は多様化しています。今こそ持てる力を効果的に発揮することが求められています。 現在,技術研究所の飛田給研究センターでは,老朽化した建物を順次解体し,新しい施設の建設を進めています。 複数の建物に分散配置されていた環境,エネルギー,地盤・岩盤,情報通信技術関連の各種実験機能を集めて高度化した新実験棟は,4月から本格運用を始めています。この施設の完成で,従来にも増して幅広い分野の開発成果を創出できる体制となりました。 新実験棟は,ニーズの変化に対応して多様な使い方を可能にするフレキシビリティが特長です。また,建物自体を新技術の実証実験の場とすることで,開発成果の早期実用化に威力を発揮します。 また,施設の充実に加え,最先端の研究開発拠点たる研究所に相応しく,自らも大いに変化する必要があると痛感しています。多様なコミュニケーション,総力を結集するためのネットワーク力強化,先端・異業種研究機関との連携などを積極的に進めてまいります。 そして,全社的連携のもと,社会や顧客の「安全・安心への期待」,「一層高まる機能の高度化への要請」,「地球温暖化防止など環境への貢献」,「建設生産の合理化・革新」など,様々なニーズに全力で応えていく所存です。 技術研究所は,このような研究・技術開発を推進し,新たなシーズの創出,顧客ニーズへの対応,社内技術・営業陣への支援などを通じて,社業並びに社会に対して幅広い貢献ができるよう努めてまいります。 |
| |
![]() |
||||||
設立以来,技術研究所は,大学や民間企業などからの受託研究も数多く手がけるなど,社外にも門戸を開いてきた。これからも様々な研究成果を世界中で展開するプロジェクトに反映させ「技術の鹿島」を支えていく。 |
| |
|
| |
| ■ Chapter
1 技研のこれまで |