特集:土木構造物のライフサイクルエンジニアリング

ライフサイクルエンジニアリングとは?

土木建造物のライフサイクルエンジニアリング

■LCEとは?
 LCEとは,計画・設計,建設,維持・管理,解体撤去に至る土木構造物の一生を通してのコスト(ライフサイクルコスト:LCC)の最適化・最小化を図ることをいう。具体的には,構造物を建設する際に,建設コストの低減のみを図るのではなく,建設後の維持・管理や解体撤去にかかるコストなども含めて,全体として低減を図ることである。LCEは,供用期間中に構造物の安全性や性能がどのように変化するかを数値で評価するのが特徴である。構造物がいつ頃どのように劣化するのかを予測して,その結果から補修にかかるコストを算定し,LCCに換算する。このLCC評価をもとに,LCCの低減を考えた計画・設計を行うことができる。

■当社のLCE
 当社は,構造物の「劣化予測技術」と,「LCCの評価技術」を中心に,LCEの研究・開発に取り組んでいる。具体的には,構造物の長寿命化を前提とした撥水材や補強用コンクリート等の材料や防食工法の研究・開発などを行っている。また,建設後の維持・管理をサポートするために,簡単な点検から詳細な調査・診断までを行い,さらに,リニューアルに際しては,適切なリニューアル計画を提案する評価システムも開発しており,当社の建設のノウハウを駆使した施工を行っている。また,解体撤去時のリサイクルシステムも開発するなど,当社は,構造物の一生の全ての場面でサポートできるよう幅広い研究・開発に取り組んでいる。




|ライフサイクルエンジニアリングとは?
劣化を予測する
劣化を防止する
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