特集:土木構造物のライフサイクルエンジニアリング

リニューアル リニューアル

 リニューアル(補修・補強・更新)は,新設に比べ,限られた条件下の施工が要求されるもので,当社は,現場の諸条件に合わせた数々のメニューを用意している。補修工事では,使いながらリニューアルする工法や,コンクリートが腐食した部分をきれいに除去する工法などの開発に取り組んでいる。また,補強工事では,地震などの災害に備えるために,橋脚の基部に膨張圧をもったリング補強体を設置する耐震補強工法や,橋梁の支承をすべり支承化して水平ダンパーを設置する免震化工法など,耐震補強を始めとする様々な工法を開発している。

老朽化した下水道管を更生する
BUCS(バックアップコンクリートセグメント)工法

目視点検の結果データをパソコンに入力することによって,簡易にコンクリート構造物の劣化度を診断することができる。

施工イメージ
施工イメージ

コンクリートのはつりの深さを制御できる
コリジョンジェット(衝突噴流)工法

 ウォータージェットを二つのノズルから噴射・衝突させることによって,はつりの深さを制御することが可能な工法で,鉄筋の裏側に付着したコンクリートもきれいに除去することができる。
コリジョンジェット・ノズル
コリジョンジェット・ノズル
コリジョンジェットによるはつり後の状況
コリジョンジェットによるはつり後の状況

リサイクル 〜コンクリート塊を用いた再生コンクリート
現場内のリサイクルを図るため,構造物の解体で発生したコンクリート塊(ガラ)を,現場内で軽微な加工処理を施し,コンクリート用骨材として利用する技術である。敷地内でガラの状態のままコンクリート用材として再利用するので,産業廃棄物の削減,ガラを加工する費用や運搬費の削減が可能となり,地球環境への負荷や処理コストの軽減が期待できる。
コンクリート塊の再利用のフローの比較
コンクリート塊の再利用のフローの比較

解体で発生したコンクリート塊
解体で発生したコンクリート塊

ふるい分け作業
ふるい分け作業
再生コンクリートの製造
再生コンクリートの製造
再生コンクリートの打設
再生コンクリートの打設



ライフサイクルエンジニアリングとは?
劣化を予測する
劣化を防止する
既設構造物を診断・評価する
|リニューアル
インタビュー