特集:土木構造物のライフサイクルエンジニアリング |
劣化を予測する 当社は,塩害やアルカリ骨材反応・中性化などによる劣化の予測システムや,最近では,下水道施設から発生する硫酸を原因としたコンクリート劣化の予測モデルの開発などに取り組んでいる。また,地震などの災害リスクを算定するシステムも併せて開発している。これらは,構造物の建設を計画する際に活用される。建設後の劣化が予測できれば,必要とされる補修の頻度やコスト,効果などを推定することができ,建設後の維持・管理までを考慮した設計が可能となる。例えば,補修の頻度が高いようであれば,補修しやすい構造体を計画し,補修の必要が少なければ,補修予測を外して,本体を頑丈に造るなど,様々な角度から適切な方法を選択できるのである。
地震危険度解析システム「New-SEIRA」 構造物の供用期間中に発生する地震動の強度を確率論的に予測する。地震危険度解析機能の他に,波形シミュレーション機能と地盤応答解析機能があり,確率論的シナリオ地震を提供する。
地震損失コスト算定システム(高架橋・橋梁・カルバート) 地震危険度解析の結果をもとに,地震発生時における構造物の損傷度と復旧費用を算定する。
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