KAJIMA TODAY

大地震に備える制震・免震構造

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 人間は古くから、さまざまな「揺れ」と闘ってきた。 地震・風、そして現在では交通による振動。 なかでも多くの人命と財産を一瞬にして奪ってしまう地震は、未だに人類の最大の脅威である。 地震から「命・財産を守る」という根源的な要求はもとより、さらに進んで「揺れに影響されない、真に安全で快適な建物を」という制震・免震構造技術が今注目を集めている。
 当社がこうした新たな制震構造の概念の実用化研究を開始したのが今から10年前の1985年、副社長(現最高技術顧問)として小堀鐸二博士を迎えた年である。 小堀博士が過去の大地震の被害の経験から、将来の予測の難しい大地震に備えて1950年代より蓄積してきた理論の実用化開発のスタートであった。
 以来、当社では小堀研究室、技術研究所を中心に各種の制震構造、免震構造の実用化、適用を進めてきており、すでに数多くの制震・免震構造建物を世の中に送り出している。 こうした制震・免震構造は、特に災害時に機能を維持する必要のある建物、例えば病院、老人子供の施設、学校、集合住宅、重要文化財の収容施設(博物館、美術館、神社仏閣など)、そして空港の管制塔などに、今後さらに適用を拡げる必要があろう。
 本号では、これまでに適用されてきた制震・免震構造を建物の用途、規模の観点からレビュー、さまざまなニーズに対応可能な当社の制震・免震テクノロジーを紹介する。

都市型高度情報本社ビル…

テナントビルに…

住宅に…

研究施設や精密機械工場に…

世界をリードする鹿島の制震・免震技術…


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