重層スラブ上でPC・鋼桁を地組し、桁架設機を使用して、
桁1連を一括架設します。最大スパン長約60mに対応できる桁架設機を製作しました。
PC・鋼桁の製作、桁架設機による橋台・橋脚へのPC・鋼桁架設、桁架設機の移動という
一連の流れを繰り返し、橋桁を架設していきます。
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橋桁を走行ガーダーに載せた後、橋桁架設作業を1時〜4時の約3時間で行います。
橋桁架設、桁架設機移動準備後約3日かけて、桁架設機は次の橋脚に移動し、新たな架設の準備を行います。
前日作業(列車運行時間外)
桁組立ヤードで組み立てられたPC・鋼桁を上部(子台車)下部(親子台車)切り離しが可能な構造を有した『親子台車』にて運搬し、走行ガーダー上に移動する。桁の運搬速度は25mm/secを標準とし、親子台車前後には監視を立て慎重に移動する。
桁移動完了後、吊ガーダーと桁を吊鋼棒にて接続し、吊ガーダーによる桁の地切り、扛上(こうじょう)※を行う。桁と子台車の隙間を確認後、走行ガーダー上より子台車を退出させる。
1:00 ~ 1:30 AM
東北新幹線線路・在来線線路閉鎖着手後、吊ガーダーによる桁の地切り、扛上を行う。走行ガーダー移動に際し、走行ガーダー後端部のサンドル(仮受け部材)仮受け支点を解放するため、人力にてサンドルを撤去し、走行ガーダーのたわみ出し作業を行う。
1:30 ~ 2:30 AM
走行ガーダーのたわみ出し作業、仮受け支点での人員配置完了後、桁を吊上げたまま、走行ガーダーの移動を開始する。走行ガーダーは手延機内蔵の油圧ジャッキ(推力80t×4本)を2本ずつ内外交互、または4本同時推進し、10mm/sec~25mm/secの速度で先送りする。走行ガーダー先送り中は仮受け支点での荷重管理、油圧ジャッキの推力をリアルタイムに監視し、場合によっては走行ガーダーの移動を一時中止し、仮受け支点での荷重調整を行った後、移動作業を再開する。
2:30 ~ 3:50 AM
走行ガーダー移動完了後、吊ガーダーとともに降下ジャッキ(430t×4本)にて、桁降下・架設を行う。桁降下速度は1mm/sec~3mm/secで、桁と支承が接する前に、レバーブロック等で位置調整作業を行い、最終降下を行う。
桁降下完了、各支承部での据え付け確認後、各所耐震固定作業を行い、片付け、跡確認をおこない、作業完了となる。
工事管理者及び作業員は新幹線/在来線(京浜東北線南行)初電列車通過まで待機して列車が安全に通過した事を確認して一日の全作業が終了する。