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伝統建築/歴史的建造物の保護・再生

仮想プロジェクト 浅草凌雲閣を救え!

プロジェクト概要

現代の最新技術を用いて大正12年へタイムスリップ

1890年(明治23年)東京 浅草公園内に八角形平面・12階建ての展望塔 凌雲閣が竣工しました。ウイリアム.K.バルトン氏の基本設計によるもので、10階まで煉瓦造、11、12階は木造でした。日本で初めてエレベータを備えた建物であり、当時の日本にはまだ珍しい高層建築であったため「雲の峰、凌雲閣に並びけり(正岡子規)」と詠まれ民衆に親しまれていました。しかし、1923年(大正12年)の関東大震災の際、8階より上部が崩壊、その後爆破処理され、この建物は消滅しました。
鹿島は防災意識の啓蒙を目的に、ひとつの試みを行いました。 すなわち現代の最新の耐震・制震技術を大正12年にタイムスリップさせ、この凌雲閣を煉瓦造のまま救うこととしました。

凌雲閣建物概要

  • 所在地:東京都台東区浅草2丁目13,14辺り
  • 竣工:1890年(明治23年)11月
  • 主要用途:展望台、店舗など
  • 規模
    • 階数:地上12階
    • 建築面積:34坪(112.4m2
    • 延べ床面積:350坪(1157m2
    • 軒高:158尺(47.9m)
    • 最高高さ:173尺(52.4m)
    • 基準階 階高:12尺5寸(3.80m)
  • 構造形式
    • 主要構造:1~10階煉瓦造、11~12階木造
    • 基礎:煉瓦造布基礎
    • 地業:掘削深さ18尺(5.45m)
      松杭の上コンクリート厚2.5尺(76cm)
    • 支持地盤:沖積層
  • 特殊設備:ロープ式エレベータ(日本初)
浅草凌雲閣
関東大震災で崩壊した浅草凌雲閣

関東大震災で崩壊した
浅草凌雲閣