社長メッセージ
平素は格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
世界経済は、欧米を中心とするインフレや金利上昇の影響、ウクライナ情勢等の地政学的リスクにより、先行きの不透明な状況が続いております。国内建設市場につきましては、堅調な公共投資と民間設備投資の回復により、需要は増加傾向となりましたが、資機材費、労務費など建設コスト上昇については、引き続き、適切な対応が必要な状況にあります。
こうした中、鹿島グループは、「鹿島グループ中期経営計画(2021~2023)」に基づく施策や投資を着実に進め、国内建設事業の生産能力増強や競争力向上とともにグループ全体の収益力強化に取り組んでまいりました。
計画2年目である2022年度は、従前からの取組みの成果として、売上高、利益がともに高い水準となり、3年連続の増配と5年連続の自己株式取得により、株主の皆様への還元を拡充することができました。
また、株主還元に加え、従業員の賃金引上げや技能労働者の処遇改善などにも取り組んでおり、各ステークホルダーへの還元を通じて、鹿島グループの経営基盤強化や建設業のサステナビリティに資する対応を進めております。
中期経営計画の最終年度となる2023年度につきましては、引き続き、事業環境の動向を見極めつつ、計画に掲げた施策や投資を着実に実践し、不確実性の高い経営環境においても、経営目標の達成と持続的な成長の実現を目指してまいります。
今後とも何とぞご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。