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プレスリリース

[2014/04/24]

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コンクリート表層品質向上のための「美(うつく)シール工法®」を開発

型枠にシートを貼るだけで “すべすべ” なコンクリートに

 鹿島(社長:中村満義)は、「美しいコンクリートは品質と耐久性の高いコンクリートである」という考え方のもと、コンクリート表層部の「見栄え」に着目し、コンクリート構造物の表層品質評価手法を開発(※)、 その評価結果に基づく品質向上に向けた取組みを、全国の現場で推進しています。
 このほど鹿島は、積水成型工業株式会社(大阪市北区、社長:周藤龍夫)、東京大学石田哲也教授と共同で、さらに美しいコンクリートの実現を目的とした、「美(うつく)シール工法」を開発しました。型枠にシートを貼るだけでコンクリートの品質向上が可能となる画期的な本工法を、今後幅広く展開していく方針です。

美シール工法で用いる高撥水性特殊シート「美(うつく)シート®」

美シール工法で用いる高撥水性特殊シート「美(うつく)シート®

開発の背景と経緯

 コンクリート構造物の耐久性向上には、表層部の品質が極めて重要です。表層部が密実であれば劣化因子が表面から浸透しにくくなり、構造物の劣化、すなわち内部の鉄筋腐食を防ぐことができます。
コンクリートの密実さなどの品質を決定する上で重要な項目の一つに、「養生」が挙げられます。コンクリート打設後の一定期間、適度な温度で十分な水分量を保つことが求められ、この養生工程の良し悪しが表層部の品質に大きな影響を与えます。
 コンクリートは水とセメントの化学反応によって固まりますが、通常、コンクリートの硬化に必要な水分量はセメント重量に対して22~27%と言われています。したがって、水セメント比50%前後の普通コンクリートであれば、硬化に必要な量以上の水分(余剰水)を保有していることになりますが、適切な養生を行わなければ、ブリーディング(打設後に水が分離する現象)や型枠を外した後の表面からの乾燥によって、表層の品質に必要な水分まで奪われてしまい、表層の品質低下を招くことが考えられます。
 これを防ぐため、近年、コンクリートの養生方法として給水養生など多くの方法が開発、適用されていますが、手間とコストがかかるため、より合理的な養生方法が求められていました。
 そこで鹿島は、給水に頼らず、失われる水分をコンクリート内部にとどめておくことができないかという発想から、シートによる養生工法、「美シール工法」を開発しました。

通常の型枠と美シール工法の比較

通常の型枠と美シール工法の比較

美シール工法の概要

 美シール工法は、高撥水性特殊シートを型枠表面に予め貼りつけてコンクリートを打設するだけという、非常に容易な工法です。シートを貼ることで表面側への水分の移動が抑制されるため、型枠との間に水膜ができず、水分がコンクリート内部にとどまります。この結果、コンクリートが自ら持つ水分で自らを保水養生することとなり、また表面も緻密に仕上がります。
 美シール工法で用いる高撥水性特殊シート「美シート」は、型枠への貼りつけを考慮して、施工性などに工夫を施したシートです。美シートを使って作製したコンクリートは、写真のように表面の色つやに極めて優れ、表層品質の向上に有効であることが確認されました。

通常の型枠で作製したコンクリート

通常の型枠で作製したコンクリート

美シール工法で作製したコンクリート

   美シール工法で作製したコンクリート

今後の展開

 美シール工法は、型枠にシートを貼るだけという極めて合理的、かつ低コストで、コンクリート表層品質の改善を可能にする、全く新しい発想による工法です。
 既に実際の現場で試験的な適用をすすめていますが、今後さらにノウハウを蓄積しつつ、コンクリート構造物全般へと水平展開して、更なる表層品質の向上を目指します。

コンクリート構造物の表層品質評価手法の開発と品質向上への取組み 別ウィンドウが開きます
(2013年4月23日プレスリリース)

プレスリリースに記載された内容(価格、仕様、サービス内容等)は、発表日現在のものです。
その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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