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鹿島環境ビジョン:トリプルZero2050

ビジョン策定の背景

鹿島は、建設事業における環境上のリスクと機会を以下のように評価しています。

脱炭素社会
  • 2050年のカーボンニュートラルという目標に対応するため、再生可能エネルギーの導入とともに社会の省エネルギー化が急務である。
  • なかでも建築物の省エネ化は削減効果とともに費用対効果、対応の容易さの点からも優先度の高い施策として位置づけられており、ゼロエネルギービルへの取組みを中心に建設業への期待は大きい。
  • 資源使用量が多く、資材の生産・加工・輸送に関わるCO2排出も大きい。
資源循環型社会
  • 建設業は資源消費量、廃棄量の大きい産業であることから、資源利用の効率化の余地あり。
  • 他産業由来のものも含め再生材活用のポテンシャルが大きく、資源循環への役割が大きい。
  • 構築物の長寿命化を通じ、ストック社会の創出にも役割は大きい。
自然共生社会
  • 建設事業を通じて直接自然環境を改変する立場にあり、地域の生態系に関与している。都市再開発等では生物多様性復元のポテンシャルも大きい。
  • 人口の都市集中が進むなか、都市での生物多様性復元の重要性は高まる。
  • 木材調達等、資源調達を通じて採取場所の生物多様性にも関わる。

鹿島環境ビジョン:トリプルZero2050

鹿島環境ビジョン

「鹿島環境ビジョン:トリプルZero2050」は、持続可能な社会を「脱炭素」「資源循環」「自然共生」の3つの視点でとらえ、2050年までに鹿島が達成すべき将来像を「Zero Carbon」「Zero Waste」「Zero Impact」と表現しました。

3つの「ゼロ」はそれぞれ、リスク(自社の事業活動での負荷軽減で実現するもの)、機会(社会や顧客への提案を通じて実現していくもの)の二つの観点で構成しています。

ターゲット2030は、「トリプルZero2050」を目指す取組みの核となる活動を抽出し、設計や施工それぞれの段階で可能な限り定量的に2030年の到達点を示したものです。

トリプルZero2050の策定は2013年5月でしたが、その後の社会情勢に合わせ、2018年5月、2021年5月、2022年9月に続き、2023年6月に見直しを行い、脱炭素の目標を改訂しました。

 
目指す社会
トリプルZero2050
ターゲット2030
持続可能な社会
脱炭素社会

温室効果ガスの人為的排出量と地球の吸収量がバランスする社会

Zero Carbon

鹿島グループの温室効果ガス排出量(スコープ1・2・3)のカーボンニュートラルを目指す。

(全社共通) 全社の温室効果ガス排出量(スコープ1・2)の原単位を2021年度比で42%以上削減する(※施工量一定として総量でも42%削減に相当)。
スコープ3(カテゴリ1建材製造時、カテゴリ11建物運用時)については、25%削減する。

(建築設計) 2030年度以降に新築する建物はZEB・ZEH水準を実現する。

※2025年度以降の受注目標は、ZEB・ZEH水準が占める割合を50%以上とする。

資源循環社会

良質なインフラ資産を基盤にサスティナブルな資源で更新されゼロエミッションが進展した社会

Zero Waste

建設廃棄物のゼロエミッション化とともに、サスティナブル資材の活用、建造物の長寿命化により建設事業での"Zero Waste"を目指す。

  • 建設廃棄物最終処分率0%
  • 主要資材(鋼材、セメント、生コンクリート、砕石、アスファルト)での再生材利用率60%以上
自然共生社会

自然・生物に対する負荷が少なく、そこからの生態系サービスを持続的に享受できる社会

Zero Impact

建設事業における自然・生物への影響を抑制し、新たな生物多様性の創出・利用を促進することで、建設事業全体での“Zero Impact”を目指す。

  • 生物多様性創出プロジェクトの推進
  • 生物多様性ネットワークの拠点(コア)となる良質プロジェクトを社会に蓄積

有害物質の管理:予防的対応の徹底(特に汚染土壌、石綿)

共通基盤
  • 技術開発
  • 社内外への積極的な情報提供

SBT(Science Based Targets)

2023年7月、SBT認証を取得しました。

環境方針

環境ビジョンの策定時に「鹿島環境方針」も全面的に改定し、当社の環境マネジメントの目指すところがトリプルZeroの実現であることを明確にしました。

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