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月報で1年を振り返る 復興

がれき処理が終わり,まちづくり事業では一部で住宅建設もはじまった。
2014年,復興工事は着実に進んでいる。月報では「鹿島紀行」の掲載を開始し,
復興を支える人たちを訪ねた。“被災地を忘れない”ことを企図した新コンテンツである。

各地の復興状況を伝えるために3月号からはじまった「鹿島紀行」は,岩手県の「山田町立船越小学校」で幕を開けた。この工事は,被災地で最も早い義務教育施設の移転新築で,4月に開校を迎えた。2本立てで「災害廃棄物処理業務(石巻ブロック)」(宮城県石巻市,東松島市,女川町)も紹介。現場は1月に火納め式を行い,焼却炉等の解体も含め9月に業務を終えた。復興への第一歩といわれた災害廃棄物処理は,宮城・岩手両県ですべて完了している。

6月号に掲載した女川町の復興まちづくり事業(宮城県牡鹿郡)では,造成の一部で部分引き渡しが行われて住宅建設がはじまった。2015年3月には中心市街地の「まちびらき」が予定されている。一方, 岩手県宮古市田老地区のまちづくり事業でも大型重機が造成工事を急ぎ,順調に推移している。

福島県白河市で進む「白河・小峰城跡石垣復旧工事」は9月号で紹介した。地震で崩落した石垣の修復が着々と進む。福島県では,当社JVによる富岡町の本格除染が進捗している。また同町の除染廃棄物や津波がれきなどを減容化処理する仮設の破砕選別・焼却・保管の各施設が建設中である。津波廃棄物や除染廃棄物などの仮置場と処理施設を整備して処理を行う。東京電力福島第一原子力発電所では,安定化に向けて作業が続く。この様子は3月号の特集でも紹介した。

交通インフラでは,仙台市と石巻市を結ぶJR仙石線の復旧工事が進んだ。当社担当区間はほぼ全ての工事を終えており,仙石線は2015年6月に全通する予定だ。復興支援道路にも携わる。8月に着工した「宮古盛岡横断道路 新区界トンネル」は,岩手県宮古市と盛岡市を結ぶ全長100kmの宮古盛岡横断道路の一部。全長5kmの長大トンネルのうち,当社JVは本坑と避難坑を構築する。

岩手県陸前高田市では,海岸の災害復旧として延長1,872mにおよぶ防潮堤の築造が進み,2016年3月の完成をめざす。石巻魚市場の再建は一部引き渡しを迎え,8月に初競りが行われた。この事業は国内最大級となる荷さばき場を整備する。被災地の多くは三陸海岸の豊かな漁場。水産業の再建は復興に向けて大きな力になると期待されている。石巻赤十字病院の増築も行われている。

図版:当社施工中の主な工事

当社施工中の主な工事

図版:「県立陸中海岸青少年の家」にて

図版:宮城県女川町の一部では,住宅建設がはじまっている

宮城県女川町の一部では,住宅建設がはじまっている

改ページ

図版:女川町では,来年3月に中心市街地の「まちびらき」が予定されている

女川町では,来年3月に中心市街地の「まちびらき」が予定されている

図版:造成を急ぐ岩手県宮古市田老地区のまちづくり事業

造成を急ぐ岩手県宮古市田老地区のまちづくり事業

図版:岩手県陸前高田市の防潮堤工事

岩手県陸前高田市の防潮堤工事

図版:富岡町で建設中の仮設焼却施設(福島県)

富岡町で建設中の仮設焼却施設(福島県)

図版:石巻赤十字病院の増築(宮城県)

石巻赤十字病院の増築(宮城県)

図版:8月に着工した新区界トンネル(岩手県)

8月に着工した新区界トンネル(岩手県)

改ページ

図版:内陸に移設されたJR仙石線(宮城県)

内陸に移設されたJR仙石線(宮城県)

図版:一部引き渡しを終え,8月に初競りが行われた石巻魚市場(宮城県)

一部引き渡しを終え,8月に初競りが行われた石巻魚市場(宮城県)

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