計画の達人が準備した全体の工程表に合わせ、個々の工事の進み具合を計算して工事ごとの詳細な工程表を作成し、協力会社に依頼します。また、施工図をもとに必要な職人さんを確保し、材料や資材なども用意していきます。その上で、毎日職人さんの作業状況を確認して、遅れていれば人数を増やしたり、作業時間を長くしたりして遅れを取り戻します。
建物をつくっていく中で、一つひとつの工事がしっかりできあがっているかを日々確認します。職人さんにきっちりとした仕事をしてもらうことが大切で、現場を見て回り図面と照らし合わせながら正しくできているかを確認します。「いい建物」をつくるために職人さんとともに頑張っています。
大きな現場になると何百人から千人以上にもなる職人さんが働いていることがあります。たくさんの職人さんの作業環境を良くするために、大きな休憩所やトイレを設けたり、資材などの整理整頓を行ったり、現場での注意事項を掲示するなど、気持ち良く安全に作業ができる環境を整えて、工事がスムーズに進むように気を配っています。
作業を指示するときは、自分がその作業をすることを想定して、安全にできるものかどうかを検討しています。工事が順調に進んでいても、危険だと感じることがあれば、すぐに作業を止めて、安全を確認してから再開するようにしています。そうすることで、常に職人さんが安全に作業できるように心がけています。
職人さんは現場で一緒に仕事をする大切な仲間なので、挨拶と礼儀は欠かせません。毎日元気よく挨拶することはもちろん、頼まれたことや相談されたことは親身になって考えること。こちらから頼んでやってもらったことには必ずお礼を言うこと。作業がやり直しにならないように作業前にしっかり考えてから頼むこと。自分が間違えたときには素直に謝ること。仲間として当たり前にすべきことをきちんとやることが、何よりも大切だと思っています。
職人さんたちが自分を信頼してくれて、自分が決めた作業方法や手順に従って、難しい作業やスケジュールを無事に乗り越えたときには、特に大きな充実感ややりがいを感じます。また、昔一緒に頑張った職人さんと久しぶりに同じ現場の仲間として働くことがあり、そのときには再び一緒に頑張れる楽しさを感じます。