建物に必要な電気や給排水、空調などの設備工事を具体的に計画していきます。電気は「照明やエアコン等への電気の供給」、給排水は「トイレなど水回りの給水・排水」、空調は「エアコンなどによる温度・湿度の調整」などになります。人でたとえるなら、建物の鉄骨やコンクリートは骨や筋肉にあたり、設備は心臓や血管の働きをするような重要なものです。電気、給排水、空調のそれぞれの分野の協力会社や職人さんと建物の設備をつくりあげます。
設備は建物内の配管や配線が多いため、建物の工事期間の後半に設備の工事が本格化します。時期としては鉄骨工事やコンクリート工事が完了し建物の骨組みができる頃ですが、全体工事が始まる前からお客様と何度も相談して設備の準備をしていきます。
設備工事については協力会社への発注から担当しています。工事中は設備工事の進み具合を確認しながら、予算内で設備工事の費用が収まるようにしっかり管理しています。工事全体のうち設備の費用が占めている割合も高いので、重要な仕事の一つになります。
お客様のご要望にそった維持・管理がしやすい建物となるように設備工事を計画しながらつくりこんでいきます。さらに、建物が完成して設備が動き出してからも、お客様に満足していただけるように設備の機能や省エネルギーなどでも工夫をしています。
もともと建設に興味があったのですが、大学では機械工学の勉強をしていました。就職活動のときに、同じ機械工学を研究していた先輩が建設会社に入社しているのを聞き、「やっぱり建設会社で働きたい!」と思い、鹿島に入社しました。
お客様のご要望を理解するために、様々な調整や打ち合わせをしなければなりませんが、その分やりがいも感じています。お客様から「使いやすくて良かった」と直接感謝されたときには設備を担当して良かったと思います。