建設資材や製品が準備できなければ、工事は始められません。しかも世の中に同じ建物は存在しないので、各建物にあったサイズのものをオーダーしなければならなりません。鉄骨やコンクリート、自動ドアやシャッターなど、資材・製品と一言で言っても、工事で使うものは種類も量も膨大です。該当する製品を得意とするメーカーを全国から探して予算にあった金額で発注していき、正しく納品されているかチェックしています。
大きな現場になると毎月の契約と支払いが100件以上も発生します。工事全体が予算通りに進んでいるか細かくチェックし、赤字になっていないかを常に管理しています。
工事を進めていくと、色々な理由で最初の計画から変更になることがあります。例えば、間取りや窓のサイズ変更、カーペットの色や素材の変更など、お客様が最初に想定されていたものから、変更を希望される場合もあります。こうしたときの相談・交渉窓口となるのは工務担当者です。追加・変更した製品の確認や予算の相談など、現場とお客様の間の大切な調整を行っています。
しっかりと計画を立てて工事を始めても、自然災害や予算、スケジュールなどで計画がずれたり、変更が必要になったりすることもあります。現場によっては工期が一日遅れただけで多額の損失が出ることも。そうならないように、お客様や製品メーカーと常に細かい調整をくり返しながら、慎重に工事を進めていきます。
自分が苦労して手配した資材や製品が、建物としてどんどん形になっていくときも充実感を味わうことができますが、やはり全て完成したときの喜びは格別です。長きにわたって交渉を続けてきたお客様にも満足していただき、関係者と喜び合えるのがもっとも充実感と達成感を感じられるときです。