工事を始める前に、仮囲いの出入口をどこにするか、工事用のエレベータやクレーンは何台設置するかなど、現場全体のプランを考えます。いろいろなケースを考えた上で現場内の配置を決めていく重要な仕事です。計画した内容は総合仮設図という図面にまとめ、工事関係者はそれをもとに準備を進めていきます。
工事が始まったら、工程に遅れが出ていないか、現場内の工事が計画した内容と違うところはないかなどに注意し、工事の達人たちと相談しながら計画どおりに進むよう日々確認しています。
工事中に出てきたお客様の細かい要望に合った建物ができるように、毎回、現場と調整を行います。決まったことは施工図という工事を行うときに確認する図面に書き込み、工事関係者に知らせていきます。
お客様の要望を形にするだけではなく、将来にわたって満足してもらえる建物になるように、メンテナンスのしやすさなど様々なところにも気を配っています。また、外部への落下防止のために敷地中央での荷上げを計画したり、騒音が少ない工事計画を考えたり、歩行者の少ないところのゲートを優先して使用する計画を立てたりして、周辺に配慮した現場となるように心がけながら計画しています。
現場にいる達人たちだけでなく、計画を立てる段階で鹿島社内のいろいろな達人から意見を聞いたり相談したりして、お客様の要望に応えるためのアイデアやヒントをもらうことで、より良い計画をつくることができます。
自分が立てた計画や調整した図面どおりに建物ができあがっていくことにやりがいと楽しさを感じています。工事中の様々な困難を乗り越えて、最終的に完成したときは本当にうれしくて、やりとげた達成感に包まれます。