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鹿島の土木技術 Topics

NPO団体のアマモ場再生活動に協力

2018年4月21日、神奈川県藤沢市の江の島の海岸において、アマモ苗を植え付けるイベントが行われました。このイベントはNPO法人「海さくら」が進める「江の島の海創造プロジェクト」の一環で行われたもので、鹿島・技術研究所葉山水域環境実験場はNPOの活動に協力し、独自に開発した種からアマモ苗を育てる技術によるアマモ苗の提供と現地でのアドバイスなどを行いました。

NPO法人「海さくら」は、2005年から江の島海岸の清掃活動に取り組んでおり、かつて生息していたタツノオトシゴが戻ってくるくらいきれいな海にすることを目的に活動を行っています。アマモには生活排水に含まれる窒素やリンを取り除く環境保全機能があり、アマモが群生するアマモ場を再生することはタツノオトシゴが生息する環境の回復にも重要な役割を果たします。NPOは葉山水域環境実験場において、2017年7月にアマモの種の選別、12月にアマモの種まきを行いました。アマモは実験場にて15cmほどの苗までに育て、植え付けのイベントを迎えました。

植え付け当日は好天に恵まれ、NPOの呼びかけに応じて小学生から大人まで約100名が集まり、水温20℃あまりの海中に手を差し込みながら、15cmほどに成長したアマモ苗を水溶性のポットごと、120株ほど植え付けました。この海域は、夏場の高水温や台風、濁りなどアマモの生育には厳しいことが想定され、鹿島は水質監視や定期的なモニタリング、植え付け時期などのアドバイスを行いました。今後もアマモ苗の生産や海辺の環境教育などの協力を行っていく予定です。

図版:葉山水域環境実験場で行われたアマモの種まきの様子(2017年12月)

葉山水域環境実験場で行われたアマモの種まきの様子(2017年12月)

図版:江の島の西浦漁港海岸で行われた植え付けの様子

江の島の西浦漁港海岸で行われた植え付けの様子

図版:葉山水域環境実験場で15cm程までに育てたアマモ苗

葉山水域環境実験場で15cm程までに育てたアマモ苗

図版:参加者は水溶性のポットごとアマモ苗を植え付けた

参加者は水溶性のポットごとアマモ苗を植え付けた

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