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file-7 グローバルウーマン

図版:レ・アン・ゴクさん

LE ANH NGOC

(レ・アン・ゴク/ベトナム ハノイ出身/理工学研究科土木工学専攻修了)
土木設計本部 構造設計部 臨海・エネルギー施設グループ

2009年入社。大学院で学んだ耐震工学を活かし,土木設計本部でエネルギー施設や石油プラントなどの耐震評価,液状化予測の業務にあたる。2013年,第一子を出産し,今年5月から産休復帰した。幼少時代から日本のアニメなどを見て育ち,日本文化に親しみをもつ。趣味は旅行や映画鑑賞,カラオケ。いまは,子育てと仕事の両立の仕方を模索する毎日だ。

「土木技術者になって,未だインフラが整備されていない地域の人々のために,多くの幸せと感動を届けられるような仕事がしたい」と話す土木設計本部のレ・アン・ゴクさん。彼女の母国ベトナムは,熱帯・亜熱帯気候に属しモンスーン時期になると毎年,多くの自然災害に見舞われる。ベトナム戦争などで破壊されたインフラが,整備されないままでいる地域も多い。「私が小さい頃は,ハノイ中心部でも毎年のように川が氾濫し,電気もしばしば停電,水洗トイレも普及していませんでした。インフラが整うことで,市民生活がどれほど便利になるのかを身をもって体験しました。日本の戦後復興の早さの理由を知りたくて,日本に留学しました」。

ハノイの大学で土木工学の基礎を学んだ後,日本に留学。大学院では耐震工学の研究を選択した。「日本に来て,初めて地震を体験して驚きました。こんなに大きな揺れに対して建物がどうして耐えられるのかが不思議で,耐震工学に興味をもちました」。

海外でインフラ整備事業を積極的に進めていること,女性土木技術者が多く活躍していることを知り,鹿島への入社を志望した。2009年入社後,土木設計本部に配属され,主に原子力発電所関連施設の耐震性・安全性についての評価を担当してきた。2012年,大学院の先輩と結婚,2013年第一子を出産し,今年4月まで産前産後休暇を取得していた。復帰後のゴクさんの仕事は,東日本大震災後,喫緊に取り組む課題とされる国土強靭化への対応業務だ。今後発生が予見される巨大地震に備え,主に臨海地域に建つエネルギー関連施設の耐震評価を行い,被害予測,対策および施工計画を検討する。まさに,ゴクさんが学んだ耐震工学が活かされる仕事である。

図版:ベトナム民族衣装のアオザイを着て,ご主人・篤彦さんとハノイのタンロン遺跡にて

ベトナム民族衣装のアオザイを着て,ご主人・篤彦さんとハノイのタンロン遺跡にて

改ページ

「いま,こうして日本のインフラ整備に携わることができるのは,私にとって大変名誉なことです。一人前の土木技術者となるためにも,現場に出て実務経験を積み,いつか海外プロジェクトも担当したい。留学経験を通じて得られた異文化交流の能力を活かして,鹿島に貢献できればと思います。近年,ベトナムからの留学生も増えていると聞いています。土木技術者を目指す後輩に自分の知識や経験を伝えることも,大切な私の役目ですね」。

実体験に基づくグローバルな視野で,土木技術の重要性を捉えるゴクさん。夢を叶えるために,ゴクさんの絶え間ない努力は続く。

Voice 自分の専門技術を磨く期間と捉え,子育て期を大切に 土木設計本部 構造設計部 臨海・エネルギー施設グループ 
新原雄二 グループ長

5月からゴクさんが復帰され,グループ一同大変喜んでいます。ゴクさんが担当するエネルギー施設の強靭化対応は,国をあげての取組みです。ゴクさんの専門とする耐震工学の知見を活かす機会ですので,是非その力を発揮してください。

ゴクさんは土木設計本部で耐震設計グループ,原子力グループ,現グループを経験,今後は現場にも出て土木技術者としての実績を重ねる必要があります。育児期間は専門技術をしっかりと磨く時間と捉え,自分の“武器”となる技術力の確立を目指してください。 私も最大限のサポートをしていきますので,一緒に頑張りましょう。

図版:土木設計本部 構造設計部 臨海・エネルギー施設グループ 新原雄二 グループ長とレ・アン・ゴクさん

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