姫路城大天守の保存修理工事も素屋根の解体工事を残すのみとなりました。
見学施設、天空の白鷺閉館の翌朝から急ピッチで解体工事がスタートしました。
2015年春の一般公開に向け、着々と進められた工事の様子を現場の写真とともにご紹介します。
80tクローラクレーン
高さ38mの構台へ80tクローラクレーンの機材を持ち上げます。
80tクローラクレーン
360tクレーンによるキャタビラ上架中です。80tクローラクレーンのキャタピラ(片方)を360tクレーンで持ち上げています。
80tクローラクレーン
長さ44.2mの主ブームを組立中です。
80tクローラクレーン
主ブームの先に取り付ける補助ジブ34.1m楊重中の様子です。
80tクローラクレーン
解体用クレーン2台設置完了です。これで素屋根裏側の作業にもブームが届きます。
素屋根内の機械設備
集塵ダクトの解体を行います。
素屋根内の機械設備
見学施設の空調設備解体の様子です。
素屋根内の機械設備
瓦を洗った流し台や機械設備も撤去していきます。
素屋根内の機械設備
外壁部竪樋を解体します。
素屋根内は鉄骨で張り巡らされており、各種の電気設備の照明機器等を解体していきます。
人と荷物を上げていたエレベータを解体。上から見た様子です。
解体した鉄骨を荷卸しするために、搦め手口の土間コンクリートを先行して解体。この場所は漆喰の練り場でした。
天空の白鷺で使用していた身障者スロープ
鉄骨階段、コンクリートスロープを先行して解体します。
見学施設
お城方面のガラス解体の様子です。
見学施設
市内方面の窓側を解体します。
見学施設
8階内装解体の様子です。
見学施設
7階内装解体の様子です。
見学施設
1階内装解体の様子です。
見学施設
1階木製床組解体の様子です。
2階床
床仕上げ材をめくり取るための作業です。
工事エリア床
構造用合板めくり解体の様子です。
水の五門、六門一画
天守内への見学通路の解体の様子です。
避難用階段の壁下地の解体の様子です。
工事用エレベータシャフト内へ雨水侵入防止のための鉄板解体の様子です。
漆喰・瓦を作業した際に使用した足場を撤去します。
大天守との隙間にあった足場を解体します。
人や物の落下防止のために屋根下面に、解体時の落下養生ネットを張っています。
上階での床吊り材撤去のために、新たに支柱を組んで床を支えます。
床解体時の仮受け支柱
屋根トラスより8階床吊り材撤去時の仮受けの様子です。
屋根解体時の軒先、屋根材撤去作業時の落下防止対策を行います。
解体時の風荷重低減のためにお城がプリントされていたシートから風を通すネットへ取替えます。
屋根葺き材の解体を開始します。
1階庇葺き材の解体を開始します。
解体時にクローラクレーンが接近できるよう、新たな構台を素屋根内に組立中です。
素屋根内クローラクレーン接近用構台の半分が完成しました。
素屋根内クローラクレーン接近用構台が完成しました。
素屋根最上部の鉄骨接合部を切り離します。安全のためにセットで解体します。
クレーンで吊り揚げた様子です。
吊り荷を旋回している様子です。
構台の上に吊り荷を下ろして分解します。
外装下地も同様に部材をまとめて切り離します。
外装下地をクレーンで吊り揚げます。
外装下地の旋回の様子です。
外装下地の荷降しの様子です。
床鉄骨は組んだままクレーンで下ろします。
鉄骨廃材をトラックで積込・搬出します。
ボックストラス梁内の接合部の解体前にあらかじめボルトを抜き取る作業を行います。
ボックストラス柱内の狭所で奥のボルトを抜き取り、表のボルトを切断中です。
ボックストラス柱内部
落下防止のためのタラップと踊場メッシュを取付けています。
屋根が外れて大天守がオープンになりました。
次の作業確認のため、危険箇所の周知をして全員で場所の確認をしています。
梁間方向のボックストラス梁撤去
ワイヤーをかけて接合部をはずします。
梁間方向のボックストラス梁撤去
吊り揚げの様子です。
梁間方向のボックストラス梁撤去
旋回、荷降しの様子です。
解体状況全景。お城が少し見えてきました。
1、素屋根の合掌梁解体中の五重屋根の鳥瞰です。
2、素屋根の合掌梁解体
長さ24mの屋根鉄骨の解体は細心の注意を払います。
3、素屋根の合掌梁解体
梁をワイヤーにかけます。
4、素屋根の合掌梁解体
梁の切り離し作業の様子です。
5、素屋根の合掌梁解体
梁接合部を切断してクレーンで少しずつ巻き上げます。
6、素屋根の合掌梁解体
梁をクレーンで吊り揚げます。
7、素屋根の合掌梁解体
梁の旋回を開始します。
8、素屋根の合掌梁解体
梁が大天守上空を通過します。
9、素屋根の合掌梁解体
梁の旋回、吊り下げの様子です。
10、素屋根の合掌梁解体
架台への仮置きと吊り足場の解体の様子です。
11、素屋根の合掌梁解体
足場撤去後、構台への仮置きして、二機クレーンのワイヤーをかけます。
12、素屋根の合掌梁解体
二機のクレーンで横倒しにします。
13、素屋根の合掌梁解体
構台で小分解してから荷降しします。上部ではなるべくまとめて外し、下におろしてから安全に小さく解体を行います。
14、素屋根の合掌梁解体
次の合掌梁解体へ。
床撤去前
合掌梁からの床吊り材の撤去の状況です。
床解体
デッキと床鉄骨を一体で撤去します。
解体していくと床の吊り材が先行して外れるために、梁が不安定な状態になります。安全のため新たに仮受支柱を設けて梁を支えます。
床受け梁
大引材の地切と庇かわしの回転の様子です。上空で90度回転させます。
床受け梁
鉄骨の旋回の様子です。
トラックに積めない長い鉄骨は事前に切断しますが、姫路城内は火気厳禁の為、油圧カッターにて切断します。
6階部鉄骨を解体中
6階鉄骨解体中(イーグレ屋上より)
大天守が完全に姿を現しました。
1. 北面西側鉄骨 解体 地切
2. 北面西側鉄骨 解体 旋回
3. 北面西側鉄骨 解体 巻上1
4. 北面西側鉄骨 解体 巻上2
北面西側鉄骨の仮受け支柱 解体 地切・巻上
北面西側鉄骨の仮受け支柱 解体 巻上
その後、斜梁を撤去しました。
1. 北面西側面内方杖梁 解体 玉掛
2. 北面西側面内方杖梁 解体 地切
3. 北面西側面内方杖梁 解体 巻上1
4. 北面西側面内方杖梁 解体 巻上2
庇とのスキマが10数センチの所は、ゆっくりとロープでかいしゃくしながら吊り上げていきました。
1. 西面鉄骨梁大天守取合の隙間
2. 西面鉄骨梁大天守取合の隙間
3. 西面最狭小部の下段梁部の柱解体
4. 西面最狭小部の下段梁部の柱解体 巻上
ブラケットタイプの鉄骨は庇をかわすため、片側に重しをのせ、吊材の重心をずらし、90度回転させて、吊上げ解体しました。
3階南面床の鉄骨解体
跳出し鉄骨の床梁を移動し撤去しました。
3階南面床のブラケット鉄骨 玉掛・地切
吊りワイヤーが庇に当たらぬよう、根元に重しを載せ
安全に吊り重心をずらします。
3階南面床のブラケット鉄骨 45度回転
吊りワイヤーが庇に当たらぬよう、重しを載せたまま
回転を開始します。
3階南面床のブラケット鉄骨 90度回転
吊りワイヤーが庇に当たらぬよう、重しを載せたまま
90度回転します。
3階南面床のブラケット鉄骨 吊り揚げ1
吊りワイヤーが庇に当たらぬよう、重しを載せたまま
吊り揚げます。
3階南面床のブラケット鉄骨 吊り揚げ2
吊りワイヤーが庇に当たらぬよう、重しを載せたまま
吊り出します。
素屋根鉄骨の最後の1本の解体が完了しました。
腹切丸構台
工事用エレベータを解体します。
腹切丸構台
80Tクローラ1台を解体、1台斜ブームを組換えます。
腹切丸構台1ブロックを解体します。(備前丸より)
腹切丸構台を解体します。(喜斎門より南東面全景)
腹切丸構台
3ブロック覆工版解体の完了です。
腹切丸構台
3ブロック鉄骨上部の梁を大払し作業を行います。
腹切丸構台
3ブロック鉄骨上部の梁2本目を足元に降ろします。
腹切丸構台
下部もブロックのまま下に降ろしてから細かくバラしていきます。
腹切丸構台
3ブロック最終鉄骨柱解体全景
腹切丸構台
3ロック搦め手口の基礎解体を行います。
腹切丸構台
3ブロック搦め手口の敷鉄板・砕石の撤去を開始します。
腹切丸構台
搦め手口の基礎下緑地の客土による不陸を調整します。
JV現場事務所エリア
仮囲い解体の完了・土寝かせ場の土間コンを撤去します。
喜斎門よりの搬出入路
仮設道路の撤去を行います。
内堀橋上の鉄骨ブリッジ解体全景(喜斎門附近)
喜斎門よりの搬出入路
ブリッジの鉄骨を解体します。
喜斎門よりの搬出入路
ブリッジの鉄骨基礎を解体します。
一時閉鎖していた道路の仮囲い撤去
素屋根の隅柱で、渡り櫓があるため地面上から建てられない所は、梁の片側を仮受支保工で受けており、ボルト切り離し後は上部に吊り上げができないため、庇下で旋回し、上部の広い所で吊り上げて解体します。その後、支保工を撤去しました。