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災害への備えと復興

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首都圏外郭放水路(7月号 特集)

世界でも指折りの災害大国である日本は,災害への備えとして,個人のみならず,企業もBCP対策を行うことが重要だ。

1923年9月1日,神奈川県西部を震源地とする「大正関東地震」(関東大震災)が発生し,未曽有の被害をもたらした。激しい揺れによる建物倒壊に加え,大火災,津波,土砂崩れ,液状化などの被害が広範囲で発生した,誰もが知る大規模自然災害として,今もなお語り継がれている。本年は,この大震災から100年を迎える節目の年となった。

9月号特集では,「地震の揺れを知る」と題して,関東大震災の脅威を振り返るとともに,地震のメカニズムや備えについての解説や,当社が長年研究開発を行ってきた地震関連技術を掲載した。

年々深刻化する異常気象や豪雨災害がもたらす被害も甚大だ。3月号特集では,鹿島グループの水害対策を紹介。リスク評価から対策立案,対策工事,運用支援にいたるまでの水害対策支援を総合的に網羅する,鹿島グループの総合力を特集した。

4月号THE SITEでは,大阪市此花区で建設が進む阪神なんば線淀川橋梁改築工事の内土木関係主体工事(第4工区)を紹介。近年増加する記録的豪雨や大型台風による洪水,高潮被害へ対応すべく施工が進められる,橋梁の架替え工事を報じた。

7月号特集では,観光資源としても名高い鹿島ゆかりのプロジェクトを紹介。豪雨による洪水など,水害対策として,当社JVが再開発の施工を担当した「鶴田ダム」(鹿児島県さつま町)や,治水施設の地下大空間「首都圏外郭放水路」を紹介した。

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阪神なんば線淀川の橋梁架替え工事(2022年12月)
(4月号 THE SITE)

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関東大震災発災当時の東京・浅草十二階(凌雲閣)
(防災専門図書館所蔵資料)(9月号 特集)

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鶴田ダム(7月号 特集)

2011年3月11日に起きた「東北地方太平洋沖地震」(東日本大震災)。地震で発生した大津波により,福島第一原子力発電所では水素爆発などが起こり,原子炉建屋損傷などの被害がおよんだ。当社は,事故直後から国や関係機関と連携し,総力を挙げ,当原子力発電所の廃炉に取り組んできた。8月号では,1号機・2号機原子炉建屋の燃料取り出しに向けたプロジェクトを特集。重大な国家任務の最前線で指揮を執る当社社員の思いと,安全・安心なプロジェクト遂行への取組みを報じた。

7月号特集では東日本大震災の津波で岩手県内最大の被害を受けた陸前高田市を訪れた。海と山が融合する広田湾には,かつて約7万本もの松が生い茂っていたが,一本のみを残し津波でなぎ倒された。唯一残った松は「奇跡の一本松」と呼ばれ,壊滅から再生までの道のりを見守ってきた。復興の象徴ともいえる,湾を取り囲むように築かれた2本の防潮堤。その間には,植えられた松が茂り,防潮堤着工から10年の時を経て,確実に再生を遂げている。

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福島第一原子力発電所。 左から1〜4号機(2020年)
出典:東京電力ホールディングス(8月号 特集)

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遠隔自動アンカー削孔装置(福島第一原子力発電所)
(8月号 特集)

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岩手県陸前高田市高田地区海岸防潮堤。第二線堤より海岸を臨む(7月号 特集)

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