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まちの継承と創造

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ジブリパーク ジブリの大倉庫(時事)©Studio Ghibli(1月号 特集)

歴史を引き継ぎながら,今年も新たに変わりゆく“まち”をかたちづくる施設が数多く誕生した。

なかでも話題を集めたのが,2022年11月に第1期3エリアの開園を迎えたジブリパーク(愛知県長久手市/予約制)。愛・地球博記念公園内に,愛知万博の理念と成果を継承しつつ,当公園の魅力を高めることを目指し創られた。このスタジオジブリ作品の世界観を表現した公園を,本誌1月号で特集した。“本物”らしさを追求し,「リベット」接合を甦らせ,「ジブリの大倉庫」の中央階段の特殊なタイルなど,随所に職人技が光る。今年11月には「もののけの里」が開園した。

渋谷駅周辺では100年に1度とも言われる大規模再開発が次々に進むなか,THE SITE1月号で「渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業(A街区)」を紹介した。桜丘“口”に込められた地域の人々の悲願と,外部からの見栄えにもこだわりながら超高層ビル建設に挑む社員の姿を報じた。11月に無事竣工を迎え,渋谷のまちに新たなランドマークを創出した。

2024年春,北陸新幹線は金沢駅から敦賀駅まで延伸し,福井県に初めて新幹線が開通する。当社JVはかつて大陸文化の玄関口として栄えた港まち・敦賀で,整備新幹線で国内最大となる新駅舎「北陸新幹線、敦賀駅新築工事」を担う。壁つなぎをとらずに自立する工事用エレベータを発明・活用し,施工効率を格段にアップさせるなど,ひらめきからイノベーションを生み出す様子を8月号THE SITEで取り上げた。

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渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業(A街区)
(1月号 THE SITE)

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「北陸新幹線、敦賀駅新築工事」の様子(2023年5月)(8月号 THE SITE)

東京都心部では,虎ノ門ヒルズ駅のコンコースと駅ホームの拡張工事が竣工した。1964年に日比谷線が開通して以来,56年ぶりとなる新駅は,交通結節機能の強化などを目的に,2020年に暫定開業。拡張工事を終えた今年,本格的に供用が開始された。国際的なビジネス・交流拠点となるこのエリアで,さらなるまちの一体化と利便性向上の役割を担う駅が,よりいっそうまちを活気づかせる。

港とまちが融合する国際都市・横浜に世界最大級の音楽アリーナ「Kアリーナ横浜」が誕生した。「ヒルトン横浜」「Kタワー横浜」とともに,音楽と飲食とエンタメを同時に楽しむ「ミュージックテラス」として,夜景で光り輝く横浜の地に,音楽が響きわたる。

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虎ノ門ヒルズ駅

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左からKアリーナ横浜,ヒルトン横浜,Kタワー横浜(12月号 Kboard)

沖縄県宮古島にも新たな施設「ヒルトン沖縄宮古島リゾート」がオープンした。当社は三菱地所とともに開発から携わり,設計を担当,当社JVが施工し,グループ会社のイリアがFFE/ART/OSEを,ランドスケープデザインが外構を担うなど,鹿島グループの総合力を活かしたプロジェクトとなった。“宮古ブルー”の海を眼下に,宮古島の原風景との融和が,リゾート地ならではの空気を創り出す当ホテルを8月号Kboardで紹介した。

当社は,活気を取り戻し始めた本年にふさわしい施設とともに,来年も多岐にわたる取組みへ挑戦していく。

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ヒルトン沖縄宮古島リゾート(8月号 Kboard)

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