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東日本大震災における鹿島の取組み

新区界トンネル工事

宮古と盛岡を結ぶ復興支援道路の最長トンネル

宮古盛岡横断道路は、三陸沿岸の岩手県宮古市と内陸の盛岡市を結ぶ全長約100kmの道路で、復興支援道路として事業化され建設が進められています。このうち、鹿島JVが担当する新区界トンネルは、同道路の最大の難所と言われる区界峠を貫く全長約5kmの長大トンネルです。完成すると東北地方で3番目、岩手県内で一番長い道路トンネルとなります。

図版:イメージ

工事概要

宮古盛岡横断道路 新区界トンネル工事

発注者
国土交通省 東北地方整備局 岩手河川国道事務所
工事場所
岩手県宮古市区界~盛岡市簗川地内
施工者
鹿島・東急特定建設工事共同企業体
工事概要
本坑 L=3,688m(全体L=4,998m) 内空断面積94.9m2 避難坑 L=5,045m 内空断面積15.5m2
工期
2014年2月~2017年3月(1期工事)
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交通の難所の解消を目指して

東日本大震災からの復興を目指して、国土交通省は太平洋沿岸を南北に走る三陸沿岸道路を「復興道路」として、また、主要な都市と三陸沿岸道路を結ぶ3つの道路を「復興支援道路」として事業化し、各地で工事が進んでいます。宮古市と盛岡市を結ぶ宮古盛岡横断道路も、復興支援道路に指定されています。現在、国道106号は宮古市と盛岡市を結ぶ唯一の道路ですが、両市の境の区界峠は冬季を中心に通行止めが頻繁に発生(10年間で17回)し、また、幅員も狭く急カーブが連続するため、緊急物資の輸送や救急搬送等に大きな不安を抱えています。新区界トンネルが開通すると、急カーブが連続する峠道から、幅員も広くなだらかな傾斜の直線道路となり、冬期間の安全な通行が確保されるとともに、宮古~盛岡間の災害時や緊急時の救助・救援支援、震災からの早期復興にも大きく役立つものと期待されています。

図版:宮古盛岡横断道路 位置図

宮古盛岡横断道路 位置図

図版:国道106号の区界峠は、幅員が狭く急カーブが続き、冬季の通行には注意が必要 → 新区界トンネル完成後は危険なカーブが解消され、直線的となり安全に通行できる

国道106号の区界峠は、幅員が狭く急カーブが続き、冬季の通行には注意が必要

新区界トンネル完成後は危険なカーブが解消され、直線的となり安全に通行できる

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高速掘進への挑戦 早期完成を目指して

新区界トンネルは全長5kmと距離が長いため、幅員12mの本坑と、緊急車両などが通行するための幅員5mの避難坑の2本のトンネルで構成されます。本坑と避難坑は5か所の連絡坑で結ばれます。今回の工事は、本坑の宮古側1,693mと盛岡側1,995mの合計3,688mと避難坑5,045mの施工を行います。

早期開通が求められる同トンネルでは、本坑、避難坑の宮古側・盛岡側からの同時掘進や高性能ドリルジャンボの導入など、高速施工に対する様々な取組みを行っています。また、冬期間は積雪も多く、マイナス20℃にもなる気象条件であるため工事は困難が予想されますが、品質の良い覆工コンクリートを打設するための様々な工夫をしながら施工を行う予定です。

図版:本坑・避難坑の平面図

本坑・避難坑の平面図

図版:高性能ドリルジャンボでの掘削の様子

高性能ドリルジャンボでの掘削の様子

Column 地元の期待を感じて─安全祈願祭

2015年6月28日、新区界トンネルの安全祈願祭が、建設中の本坑内で行われました。式典には、工事関係者をはじめ、近隣の小学生ら地元の方も参加しました。鍬入れは宮古市長、盛岡市長、国交省岩手河川国道事務所長と地元の門馬小学校の児童3名が行い、工事の無事安全を祈願しました。また、地元の伝統芸能である簗川高舘剣舞が奉納され、式典を盛り上げました。早期開通への地元の皆さんの期待を感じながら、安全施工への誓いを新たにしました。

図版:鍬入れの儀

鍬入れの儀

図版:地元の方により披露された伝統芸能「簗川高舘剣舞」

地元の方により披露された伝統芸能「簗川高舘剣舞」

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工事の様子

2016年9月

起点側(宮古側)からは、先行する避難坑が2,091m、本坑(第1切羽)が1,080mまで掘削が進んでいます。また、高速掘進を行うため、起点側からは、避難坑から分岐した本坑(第2切羽)の掘削も2016年6月からスタートしています。一方、終点側(盛岡側)からも避難坑1,493m、本坑812mの掘削が進んでいます。本坑では合計3つの切羽により掘削が行われていますが、早ければ2016年末に終点側からも、避難坑から分岐した本坑(第4切羽)を掘削予定です。

2016年1月からは、日本初の4ブームフルオートコンピュータジャンボを導入し、掘削を行っています。これまではブームの操作に1ブームあたり1名ずつオペレータが必要でしたが、本マシンは4つのブームを1名の専任オペレータで操作することができ、更なる高速掘進と省人化に挑戦しています。

図版:本坑と避難坑

図版:左側が避難坑、右側が第2切羽に続く作業坑

左側が避難坑、右側が第2切羽に続く作業坑

図版:日本で初めて導入された4ブームフルオートコンピュータジャンボ

日本で初めて導入された4ブームフルオートコンピュータジャンボ

図版:掘削に続いてTAF工法による覆工コンクリート工事が行われている

掘削に続いてTAF工法による覆工コンクリート工事が行われている

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2015年10月

2014年11月、起点側(宮古側)から掘削が開始され、2015年9月末現在、避難坑は1,009m、本坑は532m掘削しています。終点側(盛岡側)も2015年9月下旬より避難坑の掘進が開始され、10月から本坑も掘進を開始する予定です。

図版:起点側(宮古側)の坑口の様子(左が避難坑、右奥が本坑)

起点側(宮古側)の坑口の様子(左が避難坑、右奥が本坑)

図版:本坑内の様子

本坑内の様子

図版:本坑施工中の様子

本坑施工中の様子

図版:避難坑施工中の様子

避難坑施工中の様子

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