ONE DAY SCHEDULE

  • 9:00

    出社
    メールチェック。
  • 10:00

    他社との週間打合せ
    共同開発業務のオンラインでの進捗報告。
  • 11:00

    議事録作成
    打合せの内容を整理・確認。
  • 12:00

    昼食
    本社社食または社外飲食店へ。
  • 13:00

    設計検討
    構造解析結果の整理とまとめ。適宜上司に相談。
  • 16:00

    退社
    育児フレックス勤務。子どもの保育園迎えへ。

01

仕事内容

洋上風力発電は世界の再生エネルギーの主役。
「浮体式基礎」による洋上風力発電設備実現への挑戦。

私が所属する再生可能エネルギーグループは、洋上風力発電設備の建設に対応しています。洋上風力発電は陸上に比べて風況に優れ、風の乱れも少ないため、安定したより多くの発電が可能とされ、また土地や道路の制約がなく大型風車を導入することができ、景観や騒音への影響も小さいなど、多くのメリットがあります。洋上風力発電は、今や世界の再生エネルギーの主役的存在となっています。この洋上風力発電設備には、建設地点の水深によって「着床式基礎」と「浮体式基礎」の2つの基礎構造が選定されますが、海底に基礎を建設して設備を設置する「着床式基礎」は、遠浅の海域に限られます。したがって、洋上風力発電を普及・展開するためには、「浮体式基礎」の開発が不可欠です。欧州、国内においても実用化され始めた段階であり、より合理的な「浮体式基礎」による洋上風力発電の実現が、現在の私のミッションになります。「浮体式基礎」は、その名が示すように、海に浮かぶ装置を用いて、風力を活用しながら電気を生み出す発電方法。海底に基礎を築くことなく深海域でも発電が可能であり、また浮体が風や波の状況に合わせて自由に動くため、安定した発電が可能となります。

3次元モデルやFEM解析を駆使した構造検討の取り組み。
トライ&エラーの日々の中、着実にプロジェクトを進めていく。

鹿島は、早い時期から洋上風力発電に取り組んできた歴史があり、日本で初めて着床式洋上風力発電設備を完成させた実績を有しています。近年も、日本海沿岸で大規模な洋上風力発電(着床式)を建設しました。こうした社内に蓄積された知見やノウハウなどのナレッジを活用しながら、プロジェクトを進めています。具体的な取り組みの一つが「構造検討」。20年間稼働する計画ですから、そもそも、倒壊しない強度、高い耐久性が求められますし、風車が安定稼働する必要があります。海流や波力、気象条件のデータを外力として入力し、構造物を3次元要素にモデル化して応力の分布や変形等を評価するFEM(Finite Element Method=有限要素法)による解析を通して、「構造」を多角的に検討し、システムとして設計法を確立することを目指しています。またこれら技術的課題をクリアするだけでなく、事業採算性を見据えた低コスト化、合理化の検討も進めていく必要があります。トライ&エラーの日々ですが、これからの日本のエネルギーを支えていく取り組みの一つであるところに、大きなやりがいを感じています。

02

入社の動機

工事現場見学をきっかけにものづくりに興味を持った。自分が工事現場で働く姿をイメージできた。

ものづくりに興味を持ったきっかけは、学生時代に高速道路の工事現場を見学したことです。現場で対応していただいた施工管理担当の方が女性で、女性でも工事現場で働くことができることに、新鮮な驚きがありました。当時はまだ工事現場に女性の姿は少なった時代です。その女性から話を聞く中で、港湾や橋梁、空港など大きな構造物に携わりたいと思うようになりました。鹿島は、女性社員の話を聞く中で働く姿をイメージでき、「現場でやっていける」と思ったのが入社の理由です。だから現在の仕事とは異なり、当初は施工管理の仕事を志望。入社3年目には橋梁基礎の工事現場を経験できました。

03

今後の目標

技術審査をクリアする設計法を確立する。
プロジェクトの設計面を主導する立場に成長したい。

当面は、現在の開発業務を完了させることです。まずは、浮体式基礎の洋上風力発電設備の設計法を確立しなければなりません。設計法は日本海事協会の厳格な技術審査をクリアしなければなりません。設計法の確立と並行して、実証実験に向けた実験計画の立案も進めています。中期的には、プロジェクトの設計面を主導する立場になりたい。そして、日本の洋上風力(浮体式基礎)事業定着の一助を担いたいと考えています。その実現のためにも、日々の業務を通じて、技術力や語学力、コミュニケーション力等々、スキルの強化に取り組んでいきたいと思っています。

04

休日の過ごし方

「育児フレックス」を活用してワークとライフを両立。一番のリフレッシュは歩き始めた子どもと過ごす時間。

昨年、出産しました。そのため現在は、「育児フレックス」制度を活用、9時~16時の勤務時間となっており、日々ワークライフバランスが実践できていると感じています。休日は、やはり子どもと過ごすことが中心になります。最近歩き始めたので、散歩を楽しんだり、公園の砂場で遊んだり、子どもと過ごす時間は一番のリフレッシュになります。また、学生時代から好きなのが「K-POP」。コロナ禍前は、よくライブに出かけていました。ちなみに、東方神起とSHINeeのファンです。

05

鹿島の社風

真摯に誠実に、課題にとことん向き合う、
その真面目さこそが鹿島らしさだと思う。

社員の多くが真摯に誠実に、課題に取り組んでいます。課題にとことん向き合う、その真面目さこそが鹿島らしさだと思います。また、「誰も取り残さない」という文化があり、個人が一人で問題を抱えるのでなく、チーム一丸、一致団結して難局を乗り越える文化があります。だから、積極的に何でも言える雰囲気があり、それは新人でも変わりません。特筆できるのは、若手を育てたいという意識が強い社員が多いことです。若手社員への手厚い指導、フォローする環境が整っており、私自身、その環境の中で成長してきたと感じています。

新井奈々絵

学生へのメッセージ

就職活動で企業・仕事を選ぶということは、これからの人生の中で多くの時間を割く場と活動を選択するということです。とても重要な選択であるからこそ、自分自身のこと、自分のやりたいことをじっくり考えるいい機会。企業や人に積極的にアプローチして情報を得ることに加え、自分自身との相性を見極めることも大事だと思います。悔いのない就職活動を。応援しています。

MESSAGE

※原稿は取材当時のものです。